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歯がボロボロになる原因は?治療法や費用についても解説

歯がボロボロになる原因は?治療法や費用についても解説

この記事では、歯がボロボロになる原因とその治療法について詳しく解説しています。

「ボロボロになってしまった歯はどうすればいいの?」「見せるのが恥ずかしい」と不安に思う方もいるでしょう。クリニックでは適切な治療を施すため、虫歯と歯周病に分けて治療法を紹介しています。

さらに、歯を放置する理由や治療にかかる費用についても触れているため、虫歯に悩まされている方は、ぜひ最後までお読みください。

歯がボロボロになる原因

歯がボロボロになる原因は、主に虫歯と歯周病に分けられます。虫歯と歯周病は意味が異なるため、詳しく見ていきましょう。

原因①虫歯

虫歯は、歯のエナメル質を溶かすミュータンス菌などの細菌によって引き起こされます。細菌は食べ物の糖分を利用して酸を生成し、その酸が歯を溶かします。

初期段階では歯の表面しか影響を受けませんが、放置すると虫歯は歯の内部へ進行し、痛みや感染を引き起こします。最終的には歯の神経が死んでしまい、歯はボロボロになります。

原因②歯周病

歯周病は、歯垢の中に潜む細菌が原因で発症します。これらの細菌は毒素を放出し、歯茎の炎症を引き起こします。

初期段階では歯肉炎として現れ、歯磨き時の出血などが見られます。進行すると、歯を支える組織や顎の骨が破壊され、歯がグラつき、最終的には抜け落ちることになります。

虫歯でボロボロになった歯の治療

虫歯によってボロボロになった歯の治療法は、歯の状態や虫歯の進行度に応じて異なります。具体的な治療選択肢には、以下の4つが挙げられます。

【治療方法】

  • インプラント
  • 被せ物
  • ブリッジ
  • 入れ歯

治療法の特徴について確認していきましょう。

インプラント

インプラントは、顎骨に人工歯根を埋め込み、その上に被せ物を取り付ける方法です。インプラントは自然な見た目と機能を有し、ほかの歯に負担をかけることなく治療が可能です。しかし、治療費が高額であり、手術や治療期間が長いことがデメリットです。

また、オールオン4と呼ばれるインプラント手法があります。4本のインプラントで全ての歯を支える方法となり、総入れ歯の方や費用を抑えたい場合に適しています。そそのほか、オールオン4は大きな骨の再建が必要な方や、従来のインプラントが難しい場合に選択されることがあります。

関連記事:インプラントとは?概要・メリットデメリット・リスクなどの基礎知識

関連記事:インプラント治療の費用相場は?

被せ物

虫歯菌が歯の神経に達していない軽度の場合、削った後に被せ物を施す治療が適しています。銀歯(保険適用)やセラミック(自費診療)などの材料が使用されます。虫歯部分を削り取った後、型取りを行い、その型に基づいて被せ物を作成し歯に固定します。

虫歯が進行し、神経に達している場合は、まず神経を取る治療(根管治療)が必要になります。その後、削った歯に型取りをして被せ物を作成し、歯に接着。虫歯によって大きく損傷した歯に適用されます。

ブリッジ

抜歯が必要な場合は、ブリッジが一つの選択肢です。ブリッジは、失われた歯の両隣の歯を利用して連結した被せ物を作り、取り付けます。ブリッジは自然な見た目を実現し使用感も問題ないですが、隣接する健康な歯を削る必要があり、歯の寿命を短くする可能性があります。

関連記事:インプラントかブリッジか?違いを徹底解説

入れ歯

多くの歯を失った場合や、ブリッジの適用が難しい場合は入れ歯が選ばれます。入れ歯は部分入れ歯と総入れ歯があり、それぞれ保険適用や自費診療で作成できます。入れ歯は取り外しが可能で、手入れが比較的簡単ですが、違和感や安定性の問題が生じることがあります。

歯周病でボロボロになった歯の治療

歯周病によってボロボロになった歯の治療は、進行度や影響を受けた歯の数に応じてさまざまです。ここでは、歯周病による歯の損失や、損傷に対応する主な治療法を紹介します。

【ケース別】

  • 抜歯が必要な場合の治療
  • グラグラする歯の固定
  • 歯周病治療
  • 多くの歯を失った場合の治療

抜歯が必要な場合の治療

歯がグラグラしている場合や、大きく損傷している場合は抜歯が避けられません。抜歯後の治療は上述の通り、ブリッジ、入れ歯、インプラントの3つの方法があります。

ブリッジは隣接する歯に依存し、入れ歯は取り外し可能ですが、安定感に欠けることがあります。インプラントは高い安定性と機能性を提供しますが、治療費が高く、手術が必要です。

グラグラする歯の固定

歯がグラグラしているが抜歯には至らない場合は、隣の歯とレジンで連結し、動きを抑制する方法が選択されます。歯が抜け落ちるリスクを減らしながら、自然な噛み合わせを保持することができます。

多くの歯を失った場合の治療

多くの歯を失っている場合、ブリッジや入れ歯が主な治療選択肢となります。全ての歯を失った場合は総入れ歯が適用されますが、この場合の入れ歯は保険適用で作成できるものと、自費診療で作成するより高品質なものがあります。金属床を使用した自費診療の総入れ歯は、食べ物の味や温度が分かりやすく、違和感も軽減されます。

歯周病の重度な場合のインプラント治療

重度の歯周病によって歯を多く失った場合、インプラント治療が検討されることがあります。しかし、インプラントは歯周病がコントロールされた後に行う必要があり、顎骨の状態にも左右されます。また、インプラントは他の歯に影響を与えずに治療できるメリットがありますが、手術が必要で費用も高額です。

歯周病治療

歯周病の進行を抑えるためには、専門的な歯科クリーニングが必要です。クリニックによる歯垢や歯石の除去は、歯周病の進行を防ぐだけでなく、口腔内環境を改善し失われた歯茎や骨の再生を促します。虫歯や歯周病が改善されても、定期的なクリーニングが推奨されます。

ボロボロになった歯を放置する理由

ボロボロになった歯を放置する理由は、以下の3つが考えられます。

【ボロボロの歯を放置する理由】

  • ボロボロになった歯を見られたくないから
  • 歯科治療が怖いから
  • 治療費用が高いから

すでに歯がボロボロで不安な方に向けて、クリニック側の考えもお伝えしています。

ボロボロになった歯を見られたくないから

多くの方が、ボロボロの歯を他人に知られるのが恥ずかしいと感じています。口を開けることが嫌で、人と会話する際に不自然なほど口を閉じてしまうことも。また、歯科医師に対して「なぜもっと早く治療しなかったのか」と非難されることを恐れ、受診することを避けがちです。

しかし、多くのクリニックではこのような方の気持ちに寄り添い、丁寧なカウンセリングを重視しています。

歯科治療が怖いから

歯科治療に対する恐怖感は、ボロボロの歯を放置する大きな理由です。過去に痛みを伴う治療を受けた経験がトラウマとなり、それが恐怖心を生み出していることが多いです。

歯科医院では、このような方向けに、無痛治療や静脈麻酔を用いた治療を提供することで、患者さんの不安を和らげる努力をしています。

治療費用が高いから

治療費用の心配も、歯を放置する大きな理由の一つです。特に虫歯や歯周病が進行している場合、治療に時間と費用がかかるため、経済的な理由から治療をためらう方が少なくありません。

多くのクリニックでは治療費用の相談に応じ、分割払いや各種支払い方法を提案するなど、患者さんの負担を軽減するための支援を行っています。

ボロボロになった歯の治療費用

ボロボロになった歯を治療する際の費用は、歯の状態や治療方法によって大きく異なります。

まず、初診料と検査費用を合わせると、保険適用の場合で約5,000円程度が目安です。複数の歯科医院で相談する場合、それぞれの医院でこの費用がかかりますので、注意が必要です。

次に、虫歯の治療費用についてです。軽度の虫歯の場合、保険適用での治療費用は約1,500円〜3,000円程度となります。ただし、歯に被せ物が必要な場合は10,000円〜15,000円程度が一般的です。

進行した虫歯の場合、特に神経治療が必要な場合は、さらに高額になる可能性があります。例えば、神経治療を含む全体の治療費用は、歯一つあたり約15,000円〜20,000円程度が目安となります。

抜歯が必要な場合、歯一つあたりの抜歯費用は約1,000円〜1,500円程度です。しかし、抜歯の難易度が高い場合は費用がやや高くなることがあります。また、抜歯後のブリッジ、入れ歯、インプラントといった治療は、それぞれ別途費用がかかります。

オールオン4(All-on-4)について

オールオン4は費用面・身体面の負担を減らしながら、審美性・機能面に優れたインプラントを実現できる方法です。
多くの歯を天然歯に近い義歯にしたいと思われている方にとって、最善の選択となるのではないでしょうか。

関連記事:オールオン4とは?メリット・デメリットから治療の流れまで解説

【メリット】

  • 身体への負担を軽減できる
  • 費用を抑えられる
  • 痛みが出ない
  • 顎の骨が薄い方でも治療ができる
  • 治療期間が短い
  • よく噛める、発音しやすい
  • 外れない
  • 骨の吸収を防いでくれる
  • 審美性に優れている

【デメリット】

  • 残ってる歯を抜歯する必要がある
  • 治療できる医療機関が限られる
  • 健康保険が適応されない
  • 身体の状態によっては手術に適用できないケースもある

オールオン4(All-on-4)の費用

オールオン4の費用は、片顎あたり200~300万円が平均的です。クリニックにより多少の違いはあります。しかしいずれにしても、同じ本数のインプラントをする場合と比べるとかなり費用を抑えられます。

インプラント1本あたりの全国平均は、328,000~399,000円です。もし片顎あたり12本の歯をすべてインプラントにしようとすると、合計3,936,000~4,788,000円となります。
オールオン4の片顎あたりの治療費用と比べると、約190万円安くなる計算です。オールオン4は多くの歯をインプラントにしたいと考えている方にとって、リーズナブルな治療法であると言えます。

関連記事:インプラント治療の費用相場は?

秋元歯科クリニックのオールオン4について詳しくはこちら

歯がボロボロになっても安心してクリニックへ

歯がボロボロになる原因として虫歯や歯周病がありますが、適切な治療を受けることで改善が可能です。インプラント、被せ物、ブリッジ、入れ歯などさまざまな治療法があり、個々の状態に合わせて治療法が選ばれます。歯がボロボロになってしまっても、適切なケアと治療で口元の健康を取り戻すことは十分に可能なので、安心してクリニックへ相談しましょう。

秋元歯科クリニックでは、患者様のご要望をお伺いしたうえでお口の状態に合わせた治療法をご提案しています。歯の悩みを抱えている方は、お気軽にご相談ください。

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