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インプラントで後悔しないための対策を詳しく解説

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インプラントで後悔しないための対策を詳しく解説

インプラント治療は、失った歯を補うことで、自然な見た目と十分な咀嚼を実現できる歯科診療です。
しかし、「治療を受けて後悔した……」という患者様もいるので、リスクやデメリットは事前にきちんと把握しておきたいところです。

そこで本記事では、インプラント治療を受けて後悔する原因と、後悔しないためのポイントを解説します。
納得のいくインプラント治療を受けるために、ぜひご一読ください。

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インプラントを「やらなければよかった」と後悔するケース

インプラント治療を受けた患者様が、「後悔した」と感じる主な理由は以下の4つです。

インプラント治療後に後悔するケース

  • 治療後にインプラント周囲炎を発症した
  • インプラントが固定されなかった
  • 治療後の腫れや痛みが長引いた
  • 予想以上に費用がかかった

治療後にインプラント周囲炎を発症した

インプラント治療で後悔した理由として、一般的に多く挙げられるのが、“インプラント周囲炎”の発症です。

インプラント周囲炎とは、インプラントを支える顎の骨や歯肉が、歯周病菌に感染する病気のことです。
痛みをほとんど感じないほか、症状の進行速度も速いため、初期段階で気づきにくいといわれています。
発症する主な原因は、口腔内のケア不足やインプラントのメンテナンス不足です。
人工歯の周囲にある歯肉の炎症や出血、膿が出るなどの症状を引き起こし、深刻化した場合は顎の骨が溶け、インプラント体が脱落するおそれがあります。

このようなインプラント周囲炎の発症を防ぐには、ブラッシングやフロスといった日常的なケアや、歯科医院での定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、万が一発症した場合でも、初期段階であれば、クリーニングや投薬で治療できる可能性があります。

インプラント治療後、口腔内に違和感を覚える場合は、なるべく早く歯科医院に相談してください。

インプラントが固定されなかった

インプラント体を埋入する際には、正確な角度や深さが求められるため、治療前に精密な検査と慎重な治療計画が必要です。
検査や治療計画が不十分または不備がある場合、角度や深さが正確でなく、「インプラントが固定されなかった」というトラブルにつながる可能性があります。

また、インプラント体を埋め込む際には顎の骨にドリルで穴を開けますが、このときに骨の細胞が傷つけられてしまい、結果としてインプラント体と骨が適切に結合しなかったという失敗ケースも発生することがあります。
「オーバーヒート」と呼ばれる失敗事例の一つです。

インプラント体が固定されないと、歯がぐらついたり、骨の周囲に炎症が起きたり、せっかく埋めたインプラント体が抜けてしまうことも起こりえます。
治療自体が成功とは言えないため、このような状況になると、「インプラントをやらなきゃよかった」と誰もが考えてしまうことでしょう。

治療後の腫れや痛みが長引いた

治療後、腫れや痛みが長期間にわたって続いたことが、インプラント治療を後悔する要因になることもあります。

インプラント治療は、歯肉を切開し、削った顎の骨にインプラント体を埋め込み、その上から人工歯を装着する歯科診療です。
施術後、麻酔が切れるとその部分が腫れ、痛みを感じます。
多くの場合、この症状は2~3日程度で引き始め、その後1~2週間程度で自然に治まります。
しかし、神経が損傷している場合や、細菌が入り込んでいる場合は、腫れや痛みが長引く可能性があるのです。

後悔した理由として挙げられるのは、ある程度の痛みを覚悟して治療を受けたものの、想定していたよりも腫れや痛みが長く続いたからだと考えられます。
万が一、このような症状が続く場合には、インプラント治療を受けた歯科医院に相談し、必要な治療を受けましょう。

予想以上に費用がかかった

インプラント治療の費用が患者様の想定より高額になってしまったことも、後悔する理由の一つとして挙げられます。

インプラント治療は、保険が適用されない自由診療に該当するため、治療費はすべて自己負担です。
また口腔内の状態によっては、顎の骨を補強する別の手術を受ける必要があり、この場合は治療費がより高額になります。
さらに、治療後は定期的なメンテナンスも要するため、「想定よりも費用がかかった……」と感じる患者様が多くいるのかもしれません。

インプラント治療を受ける際は、治療費にくわえて、以降のメンテナンス費用も把握しておくことが大切です。

インプラントで後悔しないための対策

後悔しないインプラント治療を行うためには、以下に示した4つの対策を講じることが重要です。

インプラント治療で後悔しないための対策

  • インプラント治療のリスクを把握する
  • 治療実績が豊富な歯科医師を選択する
  • 精密検査で治療の可否を確認する
  • 治療後も定期的なメンテナンスを受ける

インプラント治療のリスクを把握する

インプラント治療には、感染症や神経損傷など、いくつかのリスクがあります。
特に感染症は、手術の際だけでなく、その後のメンテナンスを怠ることで発生するリスクもあります。
インプラントは手術をして終わりというわけではなく、その後の継続的なメンテナンスを含めた治療法である点を理解しておくことが重要です。

また、インプラントは施術面だけでなく金額面でもリスクのある治療方法です。
基本的に保険診療ではなく自由診療となるため、費用は全額自費負担になる点を施術前に把握しておくことが大切です。

治療実績が豊富な歯科医師を選択する

インプラント治療は費用が高額であるほか、感染症や歯周病といったリスクを伴う歯科診療でもあるため、これまでの実績をもとに信頼できる歯科医師を選びましょう。

インプラント治療には、高度な専門知識にくわえて、各患者様の口腔内の状態に合わせた適切な処置が必要になります。
これらが不十分な場合、インプラント歯周炎の発症や噛み合わせの不一致、インプラント体が固定できないといったトラブルを招くおそれがあるのです。

このようなリスクをできる限り抑えたい場合は、インプラント治療の実績が豊富な歯科医師に施術してもらうのがおすすめです。

インプラント治療の品質は治療実績の数に比例するといえるため、さまざまな患者様を担当した経験豊富な歯科医師を選ぶことで、リスクを抑えられます。

精密検査で治療の可否を確認する

インプラント治療を受ける際は、精密検査を受けたうえで治療の可否を必ず確認しましょう。
インプラント治療は、顎の骨の状態や神経の位置、歯の大きさなどを正確に把握し、患者様ごとに最適な計画を立てて行う歯科診療です。
しかし、口腔内の状態確認が不十分なまま施術すると、神経の損傷やインプラント体が固定できないといったトラブルにつながりかねません。

安全性を確保するためにも、インプラント治療を受ける際は、CT撮影をはじめとする精密検査でご自身の口腔内をきちんと確認してもらうことが重要です。

治療後も定期的なメンテナンスを受ける

インプラント治療後に後悔しないためには、施術した歯科医師のもとで定期的にメンテナンスを受け、口腔内のトラブルを防ぐことが不可欠です。

口腔内に取りつけたインプラント体や人工歯は、日常生活を通して緩みやずれが発生することがあります。
こうした不具合を放置しつづけると、噛み合わせの不一致による咀嚼機能の低下や、顎関節症を引き起こすリスクが高まります。
トラブルを未然に防ぐためには、インプラントに緩みやずれがないかを確認し、適宜修正しなければなりません。

インプラント治療後は、日常的なケアを徹底し、歯科医師による定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

後悔しないための信頼できる歯科医院の選び方

インプラント治療後に後悔しないための対策を踏まえたうえで、以下の信頼できる歯科医院の選び方をそれぞれ解説します。

信頼できる歯科医院の選び方

  • ホームページに症例が掲載されているかどうかを確認する
  • 費用が極端に安い歯科医院は避ける
  • メリットだけでなくデメリットについても説明してもらう
  • 複数の選択肢を提案してもらう
  • 設備が充実しているかどうかを確認する

ホームページに症例が掲載されているかどうかを確認する

信頼できる歯科医院を探す際は、まずホームページ上に掲載されている症例を確認してみてください。

一般的に多くの歯科医院は、これまで施術した症例をホームページに掲載しています。
掲載されている数が多いほど、さまざまな患者様に対応したことがある裏付けになるため、安全なインプラント治療に期待できるというわけです。
また、掲載されている症例のなかに、ご自身の口腔内環境と類似するものがあれば、安全かつ適切な治療を提案してもらえる可能性が高いといえます。

費用が極端に安い歯科医院は避ける

費用が極端に安い歯科医院で、インプラント治療を受けるのは避けましょう。

先述したように、インプラント治療は高額になりやすい歯科診療であるため、比較的安価で施術してもらえる歯科医院は魅力的に見えるかもしれません。
しかし、費用が安いインプラント治療は、低品質なインプラント体や人工歯を使用している可能性があるほか、施術する医師の経験が浅いケースもあるのです。

費用の安さを優先した結果、施術が失敗に終われば、口腔内の機能に支障をきたしてしまい、場合によっては再手術が必要になります。
施術が失敗するリスクを抑えるには、適正な価格で治療を行う歯科医院を選ぶことが重要です。

メリットだけでなくデメリットについても説明してもらう

インプラント治療で後悔しないためには、メリットにくわえて、デメリットについても説明してもらえる歯科医院を選ぶことが大切です。
インプラント治療には、感染症のリスクや治療に長期間を要するといったデメリットも存在します。
このようなデメリットの説明がないまま、治療を受けてしまうと、後悔する原因になりかねません。

説明を受けても不安点を解消できない場合は、ほかの歯科医院での施術を検討してみるのも一つの手です。

メリットにくわえて、デメリットの詳細についても十分な説明が行われる場合は、患者様にきちんと向き合ってくれる歯科医院と判断できます。

複数の選択肢を提案してもらう

インプラント治療にあたり、複数の選択肢を提案してもらえることは、信頼できる歯科医院であるかどうかを判断するポイントの一つです。

患者様のなかには、顎の骨の強度に問題があり、そのままの状態ではインプラント治療を受けられないケースもあります。
このような場合には、事前に顎の骨を補強する治療を受けなければなりません。
また体の負担や、治療費が高額になることを懸念する患者様には、オールオン4という治療方法が選択肢として挙げられます。
オールオン4は、4本のインプラント体で12本の人工歯を固定するインプラント治療の一つで、通常と比べて身体の負担や治療費を抑えられるのが特徴です。

上記の通り、インプラント治療にはいくつかの選択肢があるものの、それを実際に行える歯科医院でなければ提案することはできません。
複数の選択肢を用意できる歯科医院を選ぶことで、ご自身の口腔内の状態に適したインプラント治療を受けられます。

設備が充実しているかどうかを確認する

インプラント治療を受ける歯科医院を検討する際は、設備の充実度に注目してみるのも一つの手です。
なかには、設備の情報をホームページ上に掲載している歯科医院もあるため、インプラント治療を安全に進められるのかどうかを判断する際の参考になるでしょう。

一般的にインプラント治療で多くの実績や症例を持つ歯科医院には、高品質な治療を提供できる設備が整っています。
近年は、CT撮影とともにシミュレーションを行うことで、従来よりも安全性の高いインプラント治療を提供する歯科医院も存在します。

実績や症例のほか、導入している設備もきちんと確認することで、より安心してインプラント治療に臨めるはずです。

インプラント治療に関してよくある質問

ここからはインプラント治療に関してよくある質問を紹介します。

Q1.インプラント治療の痛みはどれくらいありますか?

施術中に限っては、局所麻酔や静脈内鎮静法を用いるため、強い痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、インプラント治療を受けたあとの数日間は、施術した部分が腫れ、抜歯後のような鈍い痛みを感じます。
この痛みは、施術に伴う神経の損傷や細菌感染がない限り、多くの場合は2~3日程度をピークに引き始め、1週間程度で落ち着きます。

Q2.インプラントの寿命はどれくらいですか?

インプラントの寿命は、メンテナンスの状態や口腔内の環境、生活習慣などに左右されるため幅があり、一般的に10〜30年程度とされています。
長持ちさせたい場合は、まず「インプラント周囲炎」を発症させないように、毎日のブラッシングやフロスなどのセルフケアを意識してください。

また、歯根や周囲の骨にダメージを与える可能性があるため、インプラントの寿命を延ばすには歯ぎしりや食いしばりにも注意が必要です。
喫煙や飲酒の習慣、糖尿病や歯周病などの健康状態もインプラントの寿命に影響するため、生活習慣や健康の管理も重要です。

関連記事:インプラントの寿命はどれくらい? 寿命を延ばすポイントやトラブル時の対処方法を解説

Q3.インプラント治療は保険適用対象ですか?

2024年11月時点の日本では、インプラント治療は基本的に保険適用外で、全額自己負担となります。
ただし、先天性の病気や障害で歯が生まれつき欠損している場合や、事故や病気で広範囲にわたって歯が失われ、通常の義歯やブリッジでは対応できない場合、または顎の骨を広範囲に欠損しインプラントを含む再建治療が必要な場合などは、保険が適用されることがあります。
しかし、これらのケースに該当する場合でも、一般の歯科医院では保険適用にならないことがほとんどです。

なお、インプラント治療費は保険適用外ですが、医療費控除の対象となります。
1年間に支払った医療費が一定額を超える場合、その一部が所得税の控除対象となるため、確定申告を行うと一部の費用が戻る可能性があります。

関連記事:インプラント治療に使える医療費控除の確定申告方法と注意点

インプラント治療で後悔しないためには信頼できる歯科医院を選ぶことが大切

今回は、患者様がインプラント治療後に後悔する理由と、治療前に把握しておきたいリスクやポイントを解説しました。

治療後に後悔する主な理由には、インプラント周囲炎の発症や、長期間にわたる腫れや痛み、費用が想定していたよりも高額であったことなどが挙げられます。
後悔しないためには、インプラント治療に伴うリスクをきちんと理解し、信頼できる歯科医師のもとで施術してもらうことが重要です。

横浜市内でインプラント治療を安心して受けられる歯科医院をお探しの場合は、あきもと歯科にご相談ください。
一人ひとりの患者様に寄り添い、適切なサポートで後悔のないインプラント治療を実現いたします。

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