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インプラントの寿命はどれくらい?交換費用は?気になるお金と寿命の話

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「せっかく高いお金を出して入れたインプラント、これって一体どのくらいもつの?」
「もし壊れたりしたら、また高額な治療費がかかるの…?」

もしかしたら、あなたもそんな風にふと不安に思うことがあるかもしれませんね。 高価な治療だからこそ、できるだけ長く、安心して使い続けたい。その気持ち、とってもよくわかります。

よく「インプラントは一生もの」なんて言われますが、実はそうとも限らないんです。もちろん、とても長持ちするのは本当で、使い方やお手入れ次第では、あなたの一生のパートナーになってくれることも。

この記事では、そんなインプラントの気になる寿命と、もしもの時の交換や修理にかかる費用について、わかりやすくお話ししていきます。さらに、費用をぐっと抑えるための「保証制度」の賢い使い方や、あなたのインプラントを長持ちさせる秘訣まで、しっかり解説します。

大切な体の一部になるインプラントだからこそ、正しい知識を身につけて、末永く付き合っていきましょう!

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インプラントの寿命と交換費用の目安って?

インプラント

まずはじめに、皆さんが一番気になっているであろう寿命とお金の目安からお伝えします。

  • インプラントの平均寿命は、だいたい10年〜15年以上。
    実際のデータでは、10年後も90%以上のインプラントが問題なく機能しているという報告もあるんです。これは、車や家と同じで、日々のメンテナンスをしっかり続けた場合の話。お手入れ次第で、寿命はぐんと伸ばせるんです。
  • 交換費用は、壊れたパーツによって数万円〜50万円以上と幅広い!
    交換と聞くとドキッとしてしまいますが、いつも大掛かりな工事になるわけではありません。目に見える「歯」の部分だけの交換で済むこともあれば、骨の中の「根っこ」からやり直す大掛かりな治療になることも。どのパーツに問題が起きたかで、費用は大きく変わってくるんですね。
  • 寿命を伸ばす鍵は、歯医者さんでの「定期メンテナンス」
    毎日の歯磨きはもちろん大切ですが、それだけでは不十分なことも。インプラントを長く使うためには、歯医者さんでのプロによるチェックが欠かせません。実はこれ、後でお話しする保証を受けるためにも必須の条件だったりするんですよ。

インプラントの構造を知っていますか?

インプラントと雪だるま

交換費用を正しく理解するために、まずはインプラントの構造をちょっと覗いてみましょう。 実はインプラントって、3つのパーツが協力し合って一つの「歯」として機能しているんです。まるで雪だるまのように、3つの部品が重なっているイメージですね。どこにトラブルが起きたかで、治療内容も費用もガラッと変わってきます。

1.インプラント体(フィクスチャー):顎の骨に埋める「根っこ」の部分
これは、チタンでできたネジのような部品で、インプラントの土台となる一番大事なパーツです。顎の骨とがっちりタッグを組んでしまえば、この部分自体がダメになることは滅多にありません。まさに「縁の下の力持ち」ですね。

2.アバットメント:土台と被せ物をつなぐ「連結」部分
土台の上に取り付けて、人工の歯を支える「首」のような役割を担っています。普段は見えませんが、噛む力を一身に受け止める重要なパーツ。たまに緩んだり、壊れたりすることがあります。

3.上部構造(被せ物):いわゆる人工の「歯」の部分
セラミックなどで作られた、外から見える「歯」のことです。食事のたびに最前線で頑張ってくれるので、どうしても欠けたりすり減ったりしやすい部分。「インプラントの交換」というと、多くはこの被せ物を新しくすることを指します。

なぜ?インプラントの寿命が尽きる2つの大きな原因

2つの大きな原因

では、どんな時にインプラントは寿命を迎えてしまうのでしょうか? 主な原因は大きく分けて2つ。「お口の病気」と「部品の故障」です。

1.一番怖い原因、「インプラント周囲炎」
インプラントの寿命を脅かす最大の敵が、この「インプラント周囲炎」。天然の歯でいう「歯周病」のインプラント版だと考えてください。インプラントの周りの歯茎がバイ菌に感染して炎症を起こし、静かに進行して、気づいた頃には土台の骨が溶けてグラグラに…。自覚症状が出にくいのが本当に厄介なところで、だからこそプロの定期検診が欠かせないんですね。

2.被せ物やネジが壊れる「物理的な故障」
こちらはもっと分かりやすいトラブル。硬いものを噛んで欠けてしまったり、長年使っているうちにすり減ってきたり。歯ぎしりや食いしばりのクセで、部品が壊れてしまうこともあります。これはあくまで部品の故障なので、問題のパーツだけを交換・修理すれば大丈夫なことがほとんどです。

【ケース別】もしもの時、交換や修理にいくらかかる?

パーツ別の費用

万が一、インプラントに何かあったら…。やっぱり一番気になるのはお金のことですよね。 ここでは代表的な3つのケースの費用感をざっくりご紹介します。心の準備のためにも、ぜひ知っておいてください。

1.上部構造(被せ物)だけを交換する場合:5万円〜20万円
一番よくあるのがこのケース。被せ物が欠けたりした場合の交換です。土台に問題がなければ、型取りをして新しい歯を作るだけなので、比較的シンプルに終わります。どんな素材を選ぶかで費用は変わりますよ。

2.アバットメント(連結部分)の交換・修理が必要な場合:2万円〜10万円
連結部分のネジが緩んだり、部品が壊れてしまったりするケースです。ネジを締め直すだけなら数千円で済みますが、部品自体の交換となるとこのくらいの費用がかかります。

3.インプラント体(根っこ)からやり直す場合:30万円〜50万円以上…!
インプラント周囲炎が重症化し、根っこごとグラグラになってしまった…。これは最も避けたい最悪のケースです。一度インプラントを抜いて、骨の状態を回復させてから入れ直すため、初回と同じかそれ以上の費用と時間がかかってしまいます。

知らないと損!インプラントの「保証制度」、3つのチェックポイント

保証

「え、そんなの聞いてない!」なんてことにならないために、治療費をぐっと抑えてくれる「保証制度」についてもお話しします。治療を受ける前に、この3つのポイントだけはしっかり確認しておきましょう。いざという時の安心感が全然違いますよ。

1.保証の対象はどこまで?
保証されるのが「根っこ」の部分だけなのか、それとも「被せ物」まで全部含まれるのか。ここはすごく大事です。消耗品である被せ物は保証の対象外だったり、保証期間が短かったりすることが多いので、要注意!

2.保証が使える条件は?(定期メンテナンスは絶対!)
ほぼ全ての保証制度で、歯医者さんが指定する定期メンテナンスに通っていることが大前提です。「最近忙しいから…」なんて自己判断でサボってしまうと、せっかくの保証が使えなくなってしまうことも。これは本当にもったいないですよね。

3.保証期間と保証率(10年保証でもタダとは限らない?)
「10年保証」と聞くと、10年間は無料だと思いますよね?でも実は、5年目までは100%保証、6年目以降は自己負担20%…というように、年数に応じて自己負担の割合が変わるのが一般的です。契約書などをしっかり確認しておきましょう。

交換費用をかけない!インプラントの寿命をぐんぐん伸ばす4つの秘訣

4つの秘訣

やっぱり、余計な出費は避けたいのが本音。それに、何より自分の体の一部として長く大切に使いたいですよね。そのために、今日からできる4つの秘訣をお教えします。

1.毎日のセルフケアを丁寧に。
インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病(インプラント周囲炎)にはなります。歯ブラシだけでなく、毛先の小さなタフトブラシや専用のフロスを使って、インプラントと歯茎の境目をやさしく丁寧に磨いてあげましょう。

2.歯医者さんでプロのチェックはサボらない!
これが一番の長持ちの秘訣かもしれません。自分では取り切れない汚れの掃除や、ネジの緩み、噛み合わせのチェックなど、トラブルを早期発見してもらうために、3〜6ヶ月に一度はプロの目で見てもらいましょう。

3.生活習慣も見直してみる。
実は、喫煙はインプラントの大敵。血の流れを悪くして、インプラント周囲炎のリスクをぐっと高めてしまいます。また、無意識の歯ぎしりや食いしばりも、インプラントに大きな負担をかけます。心当たりがある方は、禁煙や、夜間にマウスピースをつけるなどの対策を相談してみてくださいね。

4.信頼できる歯医者さんをパートナーに。
インプラント治療は、入れたらゴールじゃないんです。そこからが本当のスタート。10年、20年と長いお付き合いになるからこそ、「この先生になら任せられる!」と思える、信頼できるパートナーを見つけることが、何より大切なのかもしれませんね。

インプラントの交換に関するQ&A

皆さんからよくいただく質問にもお答えしますね。

Q1.よその歯医者さんで入れたインプラントも交換してもらえますか?

A1.対応できることが多いですが、まずは相談が必要です。インプラントには色々なメーカーや種類があるので、使っているものがわからないとお手上げ、というケースも…。できれば、治療を受けた病院で「どこのメーカーのインプラントですか?」と聞いておくと、万が一の時にスムーズですよ。

Q2.交換にはどのくらい時間がかかりますか?

A2.被せ物だけなら2〜3週間くらいです。でも、根っこからやり直すとなると、骨が回復するのを待つ必要があるので、半年〜1年以上かかることもあります。

Q3.インプラントがグラグラします。これって交換のサイン?

A3.それは非常に危険なサインです!すぐに歯医者さんへ連絡してください。単に被せ物が緩んでいるだけなら良いのですが、根っこごと揺れている場合はインプラント周囲炎がかなり進んでいる可能性があり。一刻も早い受診をおすすめします。

Q4.インプラントのメーカーによって寿命は変わりますか?

A4.メーカーによる品質の差よりも、治療後のあなたのお手入れや、お口の状態の方が、寿命にはずっと大きな影響を与えます。ただ、世界的に有名なメーカーだと、将来部品がなくなった!なんて心配が少ないという安心感はありますね。

【まとめ】インプラントは「育てる」もの。賢いメンテナンスで、長く、快適に!

インプラントを育てる

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 インプラントとの付き合い方、少しイメージが湧いてきたでしょうか?

大切なのは、「インプラントは治療して終わりじゃない。ここから一緒に育てていく相棒なんだ」と考えること。 最悪の事態である「根っこからのやり直し」さえ避ければ、費用も体への負担も、ぐっと軽くすることができます。

そのためには、日々のちょっとしたお手入れと、時々のプロによるチェック。 この二つが、あなたのインプラントを、そしてお財布を、守るための最強のタッグになります。

何か「あれ?」と思うことがあったら、一人で悩まず、すぐに治療を受けた歯医者さんに相談してくださいね。あなたのインプラントライフが、快適で素晴らしいものになるよう、心から願っています!

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