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インプラント手術の後の腫れや痛みのピークを解説

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インプラント手術の後の腫れや痛みのピークを解説

インプラント手術では、骨を削ったり歯茎を切ったりしますが、一般的には局所麻酔を使用するため、手術中にそれほど強い痛みを感じることはないでしょう。しかし、手術が終わり麻酔が切れてくると、腫れや痛みの症状が出ることがあります。

そこで今回は、インプラントの手術の後の腫れや痛みのピークやインプラント手術の後に注意することなどを解説します。

インプラント手術後の腫れのピークは術後2~4日ほど

インプラント手術では、歯茎を切り開き、顎の骨にドリルで穴を開けてインプラントを埋入します。インプラント手術を行った部分は一時的な傷口となるため、その部分に炎症が生じ、腫れや赤みがみられるのです。

しかし、これらの症状は身体の正常な反応であるため、傷口がきれいに治るまでにある程度時間がかかることは仕方ありません。また、広範囲に渡ってインプラント手術をした場合や、骨造成(骨を増やすために行う手術)を行った場合ほど、腫れが出やすくなる可能性は高いでしょう。しかし、腫れたとしてもピークは術後2~4日ほどで、多くの場合は1~2週間程度で治まることが一般的です。

インプラント手術の痛みのピークは術後2~3日ほど

インプラント手術は、先述の通り歯茎や骨に一時的な傷口を作ることになるため、術後数日間は痛みを感じやすい状態になります。痛み方や痛みの感じ方には個人差があるものの、骨造成を行ったりインプラントを複数本入れたりした場合には、傾向として痛みが強く出ます。しかし痛みのピークは術後2~3日程度で、痛み止めを服用することで軽減されることがほとんどです。

なおインプラント手術では、術後10日前後で抜糸(歯茎を縫った糸を取り除く処置)を行います。その際は、少しチクチクとした痛みを感じるかもしれません。注射のような痛みではないものの、気になる場合は表面麻酔をして抜糸することもあります。

インプラント手術の後に注意すること

インプラント手術後の腫れや痛みは避けられない部分がある一方で、術後の過ごし方によっても腫れや痛みの出方が変わることがあります。インプラント手術の後にできるだけ腫れや痛みを抑えた状態で過ごしたいと考えるのであれば、次の点に注意することが大切です。早く腫れや痛みを軽減させるためにもぜひ実践してみることをおすすめします。

処方薬は指示どおりに服用する

インプラントの手術後は、痛み止めをはじめ、炎症を抑える薬や化膿止めの抗生剤が処方されることがほとんどです。手術の内容や健康状態によって処方される薬の種類は異なりますが、どの薬も用法・容量を守って正しく服用しましょう。

特に抗生剤については、途中で服用をやめてしまうと殺菌効果が薄れ、腫れや痛みが長引く原因となる可能性があるため注意が必要です。

口の中を清潔にしておく

口内が不潔な状態だと、傷口に雑菌が付着してさらに腫れや痛みが出てしまう可能性があります。患部の周りはあまり強く刺激しないように注意しながら、時間をかけ丁寧に歯磨きを行いましょう。

手術部分を刺激しない

傷口が細菌感染を起こしてしまうと、腫れや痛みはひどくなります。手術した傷口を舌や指で触ることや、歯磨きを通常と同じような力加減で行うことは避けましょう。さらに麻酔が効いているからといって、周囲の頬を触ったりすることも傷口が広がる原因となるので避けましょう。

また少しでも刺激を与えないように、食事の際は、硬いものや極端に辛いものは避けることをおすすめします。

手術後数日は運動や長湯などを控える

手術後は運動や長湯、サウナなど、血行が良くなるようなことはできるだけ避けた方が良いです。血行が良くなると患部から出血したり、腫れや痛みがひどくなったりする恐れがあります。入浴はシャワー程度で軽く済ませましょう。

煙草を控える

煙草の煙に含まれる有害物質は、血流を悪化させ、インプラントが周辺の組織や顎の骨などと結合するのを阻むといわれています。インプラントが安定しない原因になりかねないため、喫煙習慣のある方は、インプラント手術を機に禁煙をしましょう。

飲酒を控える

インプラント手術日から2~4日程度は腫れや痛みのピークのため、少なくともこの間の飲酒は避けましょう。飲酒をすると血流が良くなってしまい、腫れや出血が出やすくなります。また処方された薬の効果を妨げる可能性もあるため、服用中は特に注意が必要です。なおインプラント手術前もできるだけ飲酒は抑えておく方が良いです。

インプラント手術後の腫れがひどいときの対処法

インプラント手術後の腫れは術後2~4日ですが、人前に出る用事があったり、腫れがひどくて気になったりするという場合は次のような対処法を試してみてください。

冷やす

インプラント手術後に患部のひどい腫れを感じたときは、患部の外側から濡れたタオルを軽く押し当てて冷やし、安静にしましょう。冷却ジェルシートや湿布などでも良いでしょう。

ただし腫れがひどいからといって患部のある頬に直接氷を当てたり、口に含んだりすることは避けましょう。冷やし過ぎてしまうと、インプラントの結合が悪くなってしまうためです。

安静にする

インプラント手術後はとにかく安静を心がけましょう。運動はもちろん、飲酒や長湯なども禁物です。安静にして血流を落ち着かせることによって、腫れや痛みが多少和らぐはずです。

このような場合は注意

処方された薬を服用し、安静にして患部を冷やしても次のような症状がみられる場合は、我慢をしたり様子を見たりするなど自己判断をせず、医師に相談をしましょう。

痛みが引かない

腫れや痛みは長くとも1~2週間程度で治まってくることがほとんどです。処方された鎮痛剤を服用しても痛みが引かない場合、施術した組織の周りで何かトラブルが起きていたり、薬が合っていなかったりすることが考えられます。腫れや痛みには個人差がありますが、我慢は禁物です。「なんだかおかしい気がする」と感じたら早めに医師に相談しましょう。

出血がある

通常、インプラント手術をした部位からの出血は1~2日程度で治まります。それでもまだ出血が続いている場合や、鼻から出血がみられるような場合は、施術した組織の周りで何か問題が起こっている可能性が考えられます。どれくらいの頻度で、どれくらいの量の出血があるかを医師に伝えましょう。

その他の身体症状がある

上顎の手術であれば鼻から血が出たり、膿が出たりすることがあります。また下顎の手術の場合はよだれが出る、下唇が震えるなどの症状が続くことがあります。このような場合、施術した組織の周辺でトラブルが発生している可能性があるでしょう。

さらに、抗生物質や鎮痛剤が体質に合わないことで湿疹が出ることや下痢をすることもあります。いずれの場合も我慢をせずに医師に相談をしましょう。

インプラント手術に関する不安やトラブルは早めに相談を

インプラント手術にはどうしても腫れや痛みが伴うものですが、いずれも2~4日程度でピークは治まります。しかし施術後に何かトラブルがあった場合には、腫れや痛みがなかなか引かない可能性があります。不安なことや心配なことがあれば、早めに医師に相談しましょう。

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※参考:ストローマン社.「科学的エビデンスが示す高い信頼性」 .
https://straumannpartners.jp/medical/reason/trust/ ,(参照2024-07-29).

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