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インプラントの安全性やリスクを解説!
失敗しないためには歯医者選びが重要

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インプラントの安全性やリスクを解説!失敗しないためには歯医者選びが重要

インプラント治療では、歯茎を切り開いてあごの骨に直接埋入する手術が必要となるため、安全性に不安を感じられる方も多いのではないでしょうか。

世界的に見るとインプラント治療が一般に広まったのは1960年代だと言われており、日本の歯科医院でも導入が進んでいます。技術の進歩や症例の積み重ねにより安全性も向上していますが、インプラント治療にはリスクもあります。また、納得できるインプラント治療を行うためには、歯医者選びが重要です。

この記事では、インプラント治療の具体的なリスク、失敗しないための歯医者選びのポイントについて解説します。

インプラントとは?

インプラントとは歯科治療の一つで、チタン製の人工歯根をあごの骨に埋め込む手術を指します。

治療で使われるチタンは耐久性・耐熱性に優れた金属で、人体との親和性も高い素材です。人工関節などの治療でも実績があるため、安全性についても実証されていますが、金属アレルギーがある方は事前に担当医と相談しておくと安心でしょう。

インプラントは、歯が完全に抜け落ちてしまった方や入れ歯の使用感に満足していない方におすすめの治療方法です。もともと歯があった部分にはセラミックなどで作った人工歯が被せられており、自然な見た目と強度をあわせ持っています。完全に定着した後は硬いものも食べやすく、天然の歯と同じように生活できる点もインプラントの大きなメリットです。

また、正しく手入れし口内環境を清潔に保っていれば、長期間快適に使うことも可能です。

インプラント以外の治療法

失われた歯を補う治療として、インプラント以外に「ブリッジ」「入れ歯」という選択肢があります。

ブリッジとは、失われた歯の両隣にある歯を土台として人工歯を被せる治療法です。天然歯と同じような食事が可能で、異物感も少ない点がメリットです。ただし、ブリッジするためには両隣の健康な歯を削らなければなりません。また、ブリッジをする場所によっては汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。

入れ歯は、簡単に取り外しができる義歯を装着する方法です。歯がすべて失われていても「総入れ歯」というかたちで、機能を補えます。短期間で治療できますが、天然歯のような強度はありません。

そのため、「硬いものが食べづらい」、「うまく話しづらい」、「汚れが溜まりやすい」といった問題が発生しやすく、使用感に不満を持っている方も多くいます。

丁寧に手入れすれば半永久的に使えるインプラントとは違い、ブリッジと入れ歯の平均寿命は7〜8年と言われています。ただし、ブリッジと入れ歯は保険が適用できるケースも多いため、費用負担は少額になる傾向です。

それぞれの治療にメリット、デメリットがあるだけでなく、口内の状態によっては特定の治療が向いていない方もいるため、医師に相談しながら最適な方法を見つけることが重要です。

インプラントの安全性は

耐久性と見た目の美しさに優れたインプラントは、入れ歯やブリッジの問題点を解決する新しい治療として、近年多くの歯科医院にて取り入れられています。平成28年の歯科疾患実態調査(※)によると、欠損補綴物の装着者のうちインプラント装着者はまだ全体の2~4%程度です。

しかし今後の市場予測をみるとインプラント市場は伸びていくと予想されています。拡大とともに安全面もより強化されるでしょう。

また、インプラントを希望していても、すべての方が治療を受けられるとは限りません。インプラントが向かない方、保険範囲内で歯を残す治療を行った方がよい方は、医師に相談しながら最適な治療を行うことが重要です。

自分に適した治療が行えないと、思わぬ問題が発生することもあるため、事前にしっかりと検討しましょう。

[※]出典:厚生労働省|平成28年歯科疾患実態調査結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf

インプラントが向かない人もいる

インプラントが向かない人、インプラントを行うのはリスクが高い人は、治療が受けられない可能性もあります。

インプラント治療では、人工歯根を埋入する必要があるため、あごの骨が薄い・少ない方は治療が難しいケースがあります。また、成長過程である未成年の方も、インプラントはおすすめできません。なお、インプラント体には人体に馴染みやすいチタンが使われていますが、金属アレルギーがある方も注意が必要です。

また、手術では部分麻酔を使う必要があるため、妊娠している方や全身疾患や持病がある方にも不向きです。インプラントはセラミックなどで作られた人工歯を被せているため虫歯になりませんが、歯周病になりやすいリスクがあります。虫歯や歯周病がある方は、治療を完了して口内環境を整えてからインプラント治療に進みましょう。

他にも、手術後は感染症にかかりやすくなるため、体調が良い状態でインプラントを行うことが大切です。

ただし、上記に該当するからといって、インプラントが絶対に受けられないわけではありません。

最適な治療方法は一人ひとり異なるため、自分の要望を伝えながら医師と相談しましょう。

インプラント治療のリスクとは?

インプラントは歯科治療の中では比較的新しいテクノロジーです。技術や安全性は日々進歩していますが、手術を伴う治療となるためリスクはゼロではありません。

また、手術中だけでなく術後にトラブルが発生することもあります。特に「本当に半永久的に使用できるのか」と不安を感じる人も多いのではないでしょうか。

ここでは、インプラント治療の具体的なリスクを3つ紹介します。

①手術時・手術後にトラブルが起こるリスク

インプラントの成功率は、歯科医院のレベルや治療する部位によって異なりますが、平均すると約97%とされています。

手術時のトラブルは、次のような事例が報告されています。

手術中のトラブル

  • 神経を損傷した
  • 血管を傷つけた
  • 適切な位置にインプラントが入っていない

神経を損傷すると、あごにしびれや麻痺といった症状が出てしまい、リハビリや薬物療法が必要となる場合があります。また、手術中に大きな血管を傷つけてしまうと大量の出血につながるほか、適切な位置にインプラントが入っていないと、噛む力が十分ではなかったり、痛みを感じたりすることもあるでしょう。

また、手術後のトラブルとして、次のような事例も報告されています。

手術中のトラブル

  • 痛みや腫れが引かない
  • インプラントがあごの骨に定着しない
  • 長持ちしない

インプラントを埋め込むためには、ドリルであごの骨に穴を開けます。穴の大きさや深さが適切でないと、痛みや腫れが引かない、あるいはインプラントが定着しないといった症状が出ることがあります。

口内環境が整っていないとインプラントを長く快適に使うことが難しくなるため、日々の丁寧な手入れも大切です。

関連記事:インビザラインの噛み合わせについて

②細菌感染するリスク

術後は細菌感染に注意する必要があります。インプラントを埋入する手術では、歯茎を覆うように縫合していますが、刺激の強い食べ物やアルコールは避けた方が良いでしょう。

また、縫合糸によっては汚れが溜まりやすい性質のものもあるため、優しく手入れをしてください。ただし、汚れが気になるからといって強い力でブラッシングすると、傷口が広がったり細菌が入り込みやすくなったります。

細菌感染のリスクを減らすためにも、傷口はできるだけ触らないようにしましょう。

③インプラントが破損・抜け落ちるリスク

インプラントはあごの骨と結合することで、天然の歯と同じような感覚で半永久的に使えます。

ただし、あごの骨が薄い人や細菌感染によって歯茎が弱ってしまった人などは、インプラントが破損したり、抜け落ちたりするリスクがあります。

また、インプラントを長く快適に使うためには、毎日の歯磨きや歯科医院での定期的なメンテナンスも欠かせません。特に、インプラントは歯周炎のリスクが高くなるため口内を清潔に保つことを意識しましょう。

④糖尿病によるリスク

糖尿病がインプラント治療に及ぼすリスクは、2つあります。

1つ目のリスクは、治療のストレスやインプラント治療後の食事制限により、血糖値が正常値を下回るレベルに低下してしまうというものです。

糖尿病に罹患している場合には血糖値を下げるための治療薬を服用しますが、インプラント治療のストレスや、治療後の食事制限が治療薬の効果を増幅するリスクがあります。

インプラント治療における手術の際に身体がストレスを感じると血糖値が上昇しますが、その後、今度はその反動で血糖値が急激に低下してしまうのです。

また、インプラント治療後に課される場合がある食事制限によっても、血糖値が正常値を下回ってしまうことがあります。

2つ目のリスクは、糖尿病に罹患することで身体の免疫機能が低下するため、感染症への危険性が増すというものです。

インプラント治療の工程では手術を行うため、糖尿病に罹患されている方は、手術後に傷口から細菌が侵入し感染症に罹患するリスクが、健康な方よりも高い傾向にあります。

もちろん、糖尿病の患者様であってもインプラント治療を受けることは可能です。ただし、インプラント治療を受けるにあたっては必ず主治医と事前に相談しましょう。

⑤金属アレルギーのリスク

インプラント治療には、金属アレルギーのリスクもあります。

一般的に、あごの骨に埋め込むインプラント体の素材には、チタン合金が採用されています。チタン合金に使用される金属であるチタン(チタニウム)は、人体との親和性が高く、金属のなかでも金属アレルギーのリスクが低いという特徴があります。

しかしながら、チタンへのアレルギーがある方もいらっしゃり、また合金である以上チタン以外の金属も含まれているため、金属アレルギーのリスクはゼロではありません。

そのため、インプラント治療を開始する前には、皮膚科クリニックなどで金属アレルギーのパッチテストを受けましょう。

なお、万が一インプラント治療後に金属アレルギー反応が出てしまった場合は、再度手術を行い、インプラント体を除去する必要があります。

⑥インプラントの結合に関するリスク

インプラント治療におけるリスクとして、埋め込んだインプラント体とあごの骨がうまく結合しないというものもあります。

インプラント体とあごの骨がうまく結合しない原因は、大きく2つあります。

1つ目は、患者様のあごの骨の厚みが足りないことが原因で、インプラント体とあごの骨が結合しないというケースです。

インプラント体があごの骨と結合しないという事態を避けるためには、治療前にCTスキャンによるあごの骨の検査を行うことが大切です。CTスキャンによる検査を行うことで、あごの骨の厚みや構造が正確に把握できるため、インプラント体が適切に埋め込めるかどうかという判断が的確に行えます。

2つ目は、歯周病などの口内の感染症によりあごの骨が溶けてしまったことで、インプラント体とあごの骨が結合しないケースです。インプラント体があごの骨と結合した場合でも、徐々に嚙み合わせが悪くなり、インプラントが傷つくため、寿命が短くなってしまうというリスクも懸念されます。

歯周病に感染しないためにも、正しいブラッシングを意識し、口内環境を良好に保つことを心掛けましょう。

⑦喫煙によるリスク

喫煙の習慣も、インプラント治療に影響を与えます。

理由としては2つあり、1つ目は喫煙の習慣が血流を減少させることで、骨の結合力が弱まるためです。

タバコに含まれるニコチンは、身体の血流の循環を低下させるため、インプラント治療における手術後の骨の再生力も大きく低下させてしまいます。そのため、インプラント体とあごの骨がうまく結合されないというリスクが上がる傾向があります。

2つ目の理由としては、喫煙により血流が減少することで唾液の分泌量を低下させ、結果的に歯周病のリスクを上げてしまうためです。「⑥インプラントの結合に関するリスク」の項目でも触れたとおり、歯周病はインプラント体とあごの骨が結合しないというリスクを上昇させます。

喫煙の習慣が、インプラント治療のリスクを間接的に上げてしまうということを覚えておきましょう。

⑧心臓に疾患をお抱えの方のリスク

心臓に疾患がある場合も、インプラント治療を行う場合には注意が必要です。

たとえば心筋梗塞に罹患した場合、一般的には血液をサラサラにし、血行をよくする「抗凝固薬」を服用することになります。

抗凝固薬の作用によって、インプラント治療のおける手術の際に、出血がとまらなくなるリスクを上げてしまう恐れがあるのです。 そのため、インプラント体を埋め込む手術前後は、抗凝固薬の投薬を一時的に中止することもあります。

しかし、抗凝固薬の投与を中断すれば、心筋梗塞の発症リスクを上げてしまうため、慎重な判断が必要です。現在、インプラント治療においては適切な治療計画に基づいて、このような心臓病の治療薬の投薬を中断せずに行うことが可能になっています。

また、インプラント手術のストレスによる血圧の変動で、心臓病そのものの発症リスクを上げてしまう場合もあります。特に、心臓病を発症してから6か月以内は、再発防止の観点から一般的にインプラント治療を行うことはできません。

心臓に疾患をお抱えの方は、必ず主治医と相談し、インプラント治療を行うかどうかという点を決めましょう。

⑨脳の血管に疾患をお抱えの方のリスク

インプラント治療においては、脳の血管に疾患をお抱えの方に対するリスクもあります。

理由としては、たとえば脳梗塞の治療や再発防止のために服用している抗凝固薬が、インプラント治療における手術のリスクを上げてしまうためです。

また、インプラント治療における手術のストレスが引き金となり、脳梗塞を発症してしまうリスクもあります。

脳の血管に疾患をお抱えの方も、心臓に疾患をお抱えの方と同様、必ず主治医と相談のうえ、インプラント治療に臨みましょう。

⑩高血圧の方のリスク

心臓や脳の血管に疾患をお抱えの方だけではなく、高血圧の方もインプラント治療を行うにあたっては注意が必要です。

なぜなら、インプラント治療における手術に対するストレスで血圧が上昇し、脳梗塞や心臓病の発症リスクを上げてしまうためです。

高血圧の方は、事前に主治医と相談のうえ、インプラント治療を受けましょう。

関連記事:インプラント治療で後悔しないために注意することは?

インプラントは歯医者選びが重要!

インプラントで失敗しないためには、歯医者選びが重要です。多くの歯科医院がある中でも、インプラントの症例が豊富にあり、専用機材が充実しているクリニックを選ぶと安心です。

また、インプラントは保険適用外の治療となるため、費用も高額になります。ここでは、料金が明確化されている、事前相談がしっかりできるなど、歯医者選びで押さえておきたい5つのポイントを紹介します。

ポイント①歯科用CTスキャンがあるか

安心してインプラント治療を受けるには、歯科用CTスキャンの有無が重要なポイントです。骨の状態を適切に把握することで、はじめて最適な治療が分かります。

特に、あごの骨がインプラントに適していない場合はトラブルが発生しやすくなるため、骨の厚み、神経、隣接歯の状態が確認できるCTスキャンがあるかどうかを、事前に確認しておきましょう。

撮影したCTデータを使いコンピューターによるシミュレーションを実施している歯科医院は、より安全にインプラント治療を行えるでしょう。「インプラントを行うことを前提としたCTスキャン」ではなく、「安全に治療ができるか判断するためのCTスキャン」を行ってくれる歯科医院を選ぶと、失敗のリスクの軽減につながります。

当院の歯科用CTスキャンについて詳しくはこちら

ポイント②衛生管理が徹底されているか

病院の設備や道具への衛生管理が徹底されているかどうかいという点は、歯医者選びの基本です。インプラント治療では麻酔を使った手術が必要となるため、細菌感染のリスクも高くなります。

歯医者選びのチェックポイントは、使い捨ての製品を使っているか、治療器具は丁寧に滅菌処理されているか、手術は個室で行っているかなどが挙げられます。衛生管理を徹底しようとすると手間やコストがかかるため、患者に見えづらい部分の対策がしっかりされていない歯科医院も少なくありません。

ホームページなどで衛生管理についても言及されているか確認することで、良質な歯医者を選べるでしょう。

当院の感染予防対策ついて詳しくはこちら

ポイント③料金が明確化されているか

インプラントは入れ歯やブリッジと比較すると高額な治療となります。料金も歯科医院によってさまざまで、治療内容によっても変わるため相場もわかりづらいという現状です。

これまで保険外の歯科治療を行った人の中には、治療の途中で金額を伝えられて、戸惑った経験がある人もいるのではないでしょうか。インプラントは数十万円の治療となるため、料金が明確化されていると安心です。

治療を開始してから追加料金が発生する可能性があるのか、その場合どのような費用が必要なのか、事前に確認しておきましょう。

関連記事:インプラント治療の費用相場は?

ポイント④事前相談やカウンセリングがあるか

インプラントについての不安が相談しやすく、不安が解消された状態で手術が受けられるかという点も大きなポイントです。

インプラントは費用が掛かるだけでなく、治療を終えるまでに3ヶ月〜半年程度の時間を要します。後悔しないためには、治療方法について納得した上で進めることが重要です。

小さな不安も解消できるまで、しっかりと向き合ってくれる歯科医院を探しましょう。

ポイント⑤インプラント治療の実績があるか

インプラント治療を行うクリニックを選ぶうえで、インプラント治療の実績が豊富かどうかという点も確認しておきたいポイントです。

なぜなら、インプラント治療は手術を伴う高度な技術力が必要とされる治療であり、リスクがある治療でもあるためです。

インプラント治療の実績の豊富さを判断する基準としては、検討しているクリニックのインプラント治療の症例数を確認することをおすすめします。

当院のインプラント治療の症例はこちら

ポイント⑥アフターケアが充実しているか

インプラント治療は、インプラント体を埋め込んで終わりではありません。治療後も、咬合の不具合や痛みがないかどうかなどといった予後を、しっかりと経過観察する必要があります。

そのため、インプラント治療は、治療後のアフターケアがしっかりとしているクリニックで行いたいものです。インプラント治療を開始する前に、治療後のアフターケアの体制や、万が一不具合が出てしまった場合のオプションの費用をしっかりと確認しておきましょう。

関連記事:インプラント治療におけるセカンドオピニオンのメリットとは

まとめ

インプラントは天然の歯と同じような感覚で使える歯科治療として、ますます注目が高まっています。インプラント手術は高い成功率を誇りますが、すべての人に向いている治療ではありません。細菌感染やインプラントの抜け落ちというリスクを軽減するためには、インプラント治療の実績が豊富な歯科医院を選ぶことが大切です。

「あきもと歯科」は、インプラントの症例が細かく紹介されているだけでなく、さまざまな角度からインプラントに関する情報を発信しています。衛生管理も徹底されており、歯科用CTスキャンを使った精密診断も可能となっているので、満足度の高い治療を受けることができるでしょう。

インプラントに興味がある方は、一度あきもと歯科へ相談してみてはいかがでしょうか。

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