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インプラント治療期間の食事:適した飲食物と控えるべき飲食物
インプラントの手術後、違和感なく食事を楽しめるようになるには、数か月かかります。ではその間、どのように食事をしたらよいでしょうか?
基本的には普通に食事が取れるため、さほど怖がる必要はありません。しかし外科手術後なので、できるだけ安静にしたほうが良いことは確かです。また、完治が遅くならないように控えた方が良い食事はあります。
ここではインプラント治療後の食事について、適した食べ物や注意が必要な食べ物を紹介します。さらに、食事以外のインプラント治療後の過ごし方で注意したほうがよい点も、この記事で確認していきましょう。
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インプラント治療後の食事について
インプラント治療は、顎の骨にインプラントを差し込んで咀嚼機能の回復を目指す外科治療です。外科手術のため、麻酔をかけながらインプラントを埋め込み、傷口を縫合するなど、出血や痛みも伴うため、心身に負担がかかる治療です。
また術後の注意点として、完治せずに固いものを食べるなどすると、出血して口内細菌の侵入により感染する点です。
そのため出血を避けて安静にできるように、術後すぐから3日ほどまでは食事内容を選びましょう。
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控える食べ物
インプラント治療後、特に気を付けたいものは「刺激物」です。
たとえば香辛料がたっぷり入ったカレーや四川料理などの辛い食べ物は、血流を良くするために出血のリスクがあります。
また、熱いものや酸っぱい食べ物も同様に刺激が強いためおすすめしません。ガムやお餅など歯にくっつくものは、仮歯やインプラントがぐらつく原因になるので同じく控えましょう。
さらに、術後すぐで麻酔が残っているようなときは、誤って口内を噛んでしまう可能性が高くなります。食べ物からずれて粘膜を噛んでしまわないように、しっかり噛む必要がある硬いものもやめておいてください。
【控えた方がよい食べ物】
- 堅せんべい、ハードパン、ナッツ類、するめなど硬いもの
- 味噌汁、鍋物、雑炊など熱いもの
- 梅干し、グレープフルーツなど酸っぱいもの
- わさび、マスタード、カレーなど辛いもの
- お餅、キャラメルなど歯にくっつくもの
術後すぐから3日くらいまでは、上記の食べ物には気を付けましょう。ただし、状態や口内環境によって、治癒には個人差があります。医師の指示に従うようにしてください。
控える飲み物
飲み物でも同じです。基本的には血流を促進してしまうような飲み物、たとえばアルコールを控えましょう。
アルコールは血行を促進する飲料であるうえ、薬の服用中は、当然ながら飲んではいけません。
血流が良くなりすぎると傷口の治りが悪くなるため、インプラントのぐらつき、または脱落の原因になります。お酒好きな方はつらいかもしれませんが、しばらくは我慢するようにしてください。できれば術後約1週間は禁酒しましょう。
また、炭酸が入った飲み物も刺激となるのでおすすめできません。こちらも術後は2日ほどの我慢が必要です。
インプラント治療後に適した食べ物・飲み物
インプラント治療後に適した食べ物は、柔らかいものが中心で、刺激の少ないもの。たとえば以下のようなものです。
【おすすめの食べ物】
- おかゆ
- 麺類
- ゼリーやヨーグルト
- 柔らかいパン
- 茶碗蒸し
風邪を引いて高熱を出しているときに食べるものをイメージするとわかりやすいでしょう。
ただし、術後すぐのときには、麻酔が取れておらず、熱にも鈍い状態。火傷をしないよう、熱いものは冷ましてから食べるようにしてください。また、できるだけ手術をしたのとは反対側の歯で噛むことも大切です。
骨がくっついて自分の歯と同じように使用できるまでは、数カ月から半年ほどかかります。しかし食べ物に注意が必要なのは術後3日程度まで。あまり思いつめず、しばらくは常温の柔らかいものを食べると考えましょう。
基本的には術後1週間ほどで、ほとんどのものは飲食可能になります。
インプラント治療後に注意したい食事以外の過ごし方
インプラント治療後に気を付けるべきことで、食事以外の日常生活の行動についても紹介します。
外科手術を伴うインプラント治療は心身ともに影響が大きいもの。全般に、しっかりした休養が必要です。
- 運動
- 入浴
- 歯磨き
- 喫煙
運動
体を温めること、そして患部への刺激になることから、運動はしばらく控えてください。
控える日数の目安としては、ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなどが術後2〜3日程度。そして筋トレや水泳、バスケットボールなど激しい運動は、術後1週間程度です。
運動はアルコールと同じく血流を良くする行動。その結果、患部が腫れて炎症を起こしたり出血したりする恐れがあります。
通勤・通学・家事などは手術の翌日から普通に行って構いませんが、長時間の過酷な労働をしたり睡眠時間を削ったりといったことはやめてください。
入浴
入浴は、手術当日は控えましょう。短時間のシャワーなどは構いませんが、湯船にじっくり浸かって温まることは血流促進につながるため避けます。
術後の翌日からは普通に入浴しても大丈夫ですが、念のため、医師に確認してからの方が安心です。特に腫れがひどい人は、3日ほどはシャワーで済ませるようにしてください。
歯磨き
術後はインプラント部分を避けて歯磨きしましょう。
歯磨き後のうがいも、強くすれば患部を刺激します。人の口内の水流は考えているより激しくなるため、傷口が開かないように、口に水を含んでゆすがずに吐き捨てる行為を繰り返すようにしてください。
他の歯はいつも通りに歯磨きしましょう。優しく力を入れず、一本ずつを磨く意識でブラシの毛先を使って磨きます。
このとき、歯磨き粉はつけないことがおすすめです。歯磨き粉をつけると泡立ちが良くなり、うがいを激しくしてしまう原因になります。
そして術後の翌日からは、インプラント部分も丁寧に磨いてください。このとき、柔らかい毛先の歯ブラシを使い、毛先でなでるようにすることがポイントです。
インプラント用の歯ブラシもあるので、傷口への刺激が心配な方は購入をおすすめします。
喫煙
インプラント治療をするなら、タバコは厳禁です。治療を受けると決めたときから、できるだけ禁煙しておきましょう。
タバコはそもそも百害あって一利なしといわれる嗜好品ですが、インプラント治療とは特に相性が悪いもの。タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質は、手術した部位の治癒を遅らせます。さらに口内の周辺組織の免疫力を下げ、インプラントが骨と接合する邪魔をするのです。
インプラントが骨にくっつくまでは、禁煙するようにしてください。
また、喫煙することで歯周病が進行しやすくなります。歯周病が進行すればその歯や周辺の歯は骨が溶け、せっかくのインプラントが抜けてしまうことに。そのため、インプラントの寿命を延ばしたいのであれば、やはり禁煙がおすすめです。
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インプラント手術後に注意が必要な症状
インプラント治療を受けてすぐやしばらく経ってから、以下のような症状があれば早めに担当医に相談しましょう。
【術後に注意が必要な症状】
- 激しい痛みがあり、痛み止めを飲んでも改善されない
- 薬を服用すると下痢をしたり湿疹がでたりする
- よだれが溢れて止まらない
- 下唇がしびれる
- 鼻から出血したり膿がでたりする
これらの症状は、処方された薬が体に合っていないこと、もしくは手術部位やその周辺に何らかの問題が起きていることが考えられます。
特に痛みが強ければ、日常生活に大きな悪影響を及ぼすでしょう。すぐに担当医に連絡し、指示を仰ぐようにしてください。
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インプラント術後の食事は柔らかいものを常温で食べる
インプラント手術をした箇所は、顎の骨に穴を開けてインプラント体を埋め込み、傷口を縫っている状態です。
そのため刺激は厳禁。できるだけ柔らかいものを常温で、手術をしたのとは反対側の歯で噛んで食べるようにしてください。
気を付けなければならないのは術後3日ほどです。出血の恐れがなくなり腫れが引けば、ほとんどのものは普通に飲食可能になります。しばらくの間なので、自分でしっかり管理していきましょう。
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