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インプラント手術での入院の必要性と術後に注意したい6つのポイント

インプラント手術での入院の必要性と術後に注意したい6つのポイント

インプラント手術を検討している方に向けて、入院の必要性について解説します。
インプラント治療は外科手術であるため、「入院が必要かな?」と不安に思われる方も少なくありません。
インプラント手術後の入院は基本的に不要です。しかし術後に注意していただきたいポイントがあることも事実です。

そこで今回の記事では、インプラント手術後の入院についての基本と、注意点を解説します。

インプラント手術で入院する必要はあるのか

インプラント手術での入院の必要性は、基本的にはありません。たとえばインプラント手術を午前中から始めた場合、お昼すぎには家に帰れる手術であるためです。
しかし下記のケースに該当する場合は、入院が必要となることがあります。

【入院が必要なケース】

  • 出血が多量となる場合
  • 全身麻酔が適用となった場合
  • 糖尿病などの重度全身疾患がある場合
  • 歯科恐怖症などにより精神的な安静が必要となる場合

基本的にインプラント手術では入院が不要とされますが、上記のような条件に当てはまる場合、入院が必要と判断されることがあります。

インプラント手術の種類

インプラント手術には「1回法」と「2回法」の2種類があります。インプラント入院での可能性をはかるために、それぞれの術式について特徴を知っておいてください。

1回法

1回法とはその名の通り、インプラント手術を1回で済ませる方法です。

1回法では従来の方法において必要であった、初回の手術にて歯肉の縫合や抜糸、傷口の治り具合の確認などをしません[1]。
初回の手術にてヒーリングキャップの埋め込みまで済ませてしまうため[1]、従来の術式において必要であった手順を省けます。

1回法は患者の身体面での負担を軽減可能です。そのため昨今では従来の2回法にかわり、1回法がスタンダードなインプラント手術法となっています[1]。

2回法

2回法は1回法が広まる前にスタンダードとなっていたインプラント手術法で、手術を2回に分けて行います。

最初に歯肉を切開してインプラント体を埋め込み、歯肉を切開してから回復を待ちます[1]。そして再度歯肉を開いて回復具合を確認した後、ヒーリングキャップを装着して上部構造を装着する方法です[1]。

しかし最近では患者の身体への負担が大きくなることから、1回法が広く用いられるようになっており、2回法は影を潜めています。

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インプラント治療後の注意点

インプラント手術後に入院は不要ですが、注意したいポイントはあります。

注意点①手術直後1~2時間は飲食を控える

まずはインプラントの手術を終えた後、1~2時間は飲食を控えるようにしましょう。手術では局所麻酔をするため、麻酔が効いた状態のまま飲食をすると怪我をしてしまうことがあるためです。

また飲食をすると傷口が痛むことがあるため、しばらくは控えるようにしてください。

注意点②刺激物や熱い物は食べない

手術からある程度時間が経っていたとしても、刺激物や熱い物は刺激となるため控えることが大切です。

傷口に刺激とならないように、やわらかく適度な温度の、身体に優しい食べものを食べるのが理想となります。
うどんやおかゆ、ポタージュスープなどを食べるようにして、刺激物や熱い物は避けることが基本です。

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注意点③熱いお風呂に浸からない

温度の熱い物は食べものだけでなく、お風呂でも避けるようにしましょう。熱い物は血流を良くする作用があるため、出血がひどくなる可能性があります。
手術の当日はシャワーだけにして、痛みや腫れが感じられる間は温めのお風呂につかる方が早く回復するでしょう。

注意点④処方薬はきちんと飲み切る

インプラント手術後に処方された薬をすべて飲みきることも注意点のひとつです。
処方薬は多くの場合、痛み止めと化膿止めです。指示通りに飲まないと、痛みが強くなる、傷口が化膿して回復が遅れるなどの可能性があります。

特に化膿止めを飲み忘れると感染症のリスクも高まるため、予後を良くするためにもしっかりと処方薬を飲み切るようにしましょう。

注意点⑤激しい運動&アルコールは控える

アルコールを飲まないことや激しい運動をしないことも注意点となります。アルコールもお風呂と同じで、血流を良くする効果があるものです。
インプラント手術直後に飲むと腫れや出血がひどくなる恐れがあるため、1週間は禁酒してください。

運動も同じで、手術から数日間は控えると回復が早まる可能性が高いでしょう。
アルコールと運動は傷口が安定してからにするのが基本です。

注意点⑥なるべく禁煙する

インプラント手術は入院が必要なものではありませんが、できればその後、継続的に禁煙することが望ましいとされます。
喫煙していると傷口の回復が遅くなり、さらにインプラント周囲炎にかかりやすくなるためです。

しかしいきなりの禁煙は難しいでしょう。もし難しそうならタバコの本数を減らすだけでも効果的なため、なるべくタバコを吸わないようにしてください。

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インプラントで入院は不要でも術後の注意点はあり

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、インプラント手術における入院の必要性と注意点がご理解いただけたと思います。

インプラント手術では基本的に入院は不要ですが、術後に注意しなければならないポイントがあります。注意点は術後の予後を良くするために重要なポイントです。

秋元歯科クリニックでは良質なインプラント治療を提供することをモットーとしており、術前の精密診断も徹底しております。
インプラント治療をお考えの方は、ぜひお気軽に秋元歯科クリニックまでご相談ください。

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[1]竹本和代ほか著. いい歯科インプラント治療医を選ぶ!2013 朝日新聞出版 2013; 46~49

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