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歯がないときの3つの治療方法と放置した場合のリスクについて

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歯がないときの3つの治療方法と放置した場合のリスクについて

歯を失って治療を検討されている方に向けて、歯がない場合に選べる3つの治療方法についてご紹介します。

事故や虫歯などで歯を失ってしまうことがあります。しかし「1本くらいなら」と、治療を先送りにする方も少なくありません。
歯は1本失われただけで、全身に大きな影響を及ぼすこともあるため早急な治療が求められます。

今回の記事では、歯がない場合の3つの治療方法について詳しく解説した後に、歯を失って治療を受けない場合のリスクもご紹介しています。
参考にしていただければ、歯がない場合にどのように対処するべきかおわかりいただけるはずです。

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歯がない・失った時の治療法

歯がない・失ったときの治療法には、主に次の3種類があります。

インプラント

歯がないときの治療法として最もおすすめなのがインプラントです。

インプラントとは、顎の骨に穴を開けて義歯を装着する治療で、まるで天然歯のような使い心地と見た目であることから人気を得ています。

治療期間 6ヶ月~1年以上
治療費相場 1本あたり33~40万円[1]
メリット
  • 天然歯と同等の咀嚼力
  • 機能性を誇る
  • 審美性が高く見ためがきれい
  • 使用中に痛みを感じにくい
  • 虫歯にならない
  • 寿命が長い
  • 発音に支障が生じにくい
  • 健康な歯への負担がない
デメリット
  • 外科的手術が必要となる
  • インプラント周囲炎になるリスクがある
  • 治療費用が高額となる
  • 治療期間が長い
  • 定期的にメンテンナンスを受けなければならない
  • 持病などにより治療できないことがある

インプラントは歯がないときの治療として、機能性・審美性ともに最もすぐれた方法です。発音がしにくくなることもほとんどなく、健康な歯への負担もありません。

しかし外科的手術が必要となり、治療費用が高額であること、治療期間が長くなることがネックです。

ほとんどのケースで保険適用外治療となるため、1本あたり33~40万円ほどの治療費がかかります。
また糖尿病を患っていたり、体力がなかったりする場合は治療自体ができないこともあります。

しかし装着が完了すれば最も快適に使用できる義歯であるため、治療後の快適さを重視する方におすすめの方法です。

ブリッジ

ブリッジはインプラントと入れ歯の中間のような治療方法です。

寿命や審美性はインプラントよりも劣ります。
しかし違和感のなさや使い勝手は入れ歯よりも上です。

保険適用の治療であり、費用・治療期間ともそれほどかからないため、歯がないときの治療方法としては手軽でしょう。

治療期間 2~3週間
治療費相場 約20,000円
メリット
  • 保険が適用され治療費用が抑えられる
  • 治療期間が短く手軽
  • 咀嚼がしやすい
  • 外科的手術の必要がない
  • 天然歯と同じケアができる
デメリット
  • 両隣の歯に負担がかかる
  • 健康な歯を削らなければならない
  • インプラントよりも寿命が短い
  • 土台となる歯がなければ治療が難しい

ブリッジは入れ歯よりも咀嚼力が高く、発音もしやすい傾向です。
違和感があることもほとんどありません。
またインプラントのように切開を伴う手術がないため、抵抗なく治療を受けられるでしょう。

ただし歯がない部分の両隣の歯を、土台として義歯を装着する治療方法です。
そのため両隣にある健康な歯を削らなければならず、土台となり続ける歯には負担が強いられます。

また両隣の歯が健康でなかった場合、土台として使用できず、治療不可となることも考えられます。
治療の特徴から、違和感や痛みがなく、手軽に歯がないところを治療したいと思われている方に適する治療方法です。

関連記事:インプラントかブリッジか?違いを徹底解説

入れ歯

歯がないときの治療の選択肢のひとつとして入れ歯もあります。部分入れ歯であれば、3本以上の歯がなくなったときに適用でき、ブリッジと同じように手軽に義歯を装着可能です。費用面・治療期間面での負担は少ないものの、違和感が強いことがデメリットとなります。

治療期間 2週間~1ヶ月
治療費相場 1本あたり3,000円~
メリット
  • 治療期間が短い
  • 保険適用で料金が安い
  • 自費治療も選べる
  • 3本以上の歯がないところの治療ができる
  • 取り外しができてケアがしやすい
デメリット
  • 咀嚼力が低い
  • 違和感を抱きやすい
  • 取り外してケアしなければならない
  • 骨の吸収が起きることがある
  • 両隣の歯に負担がかかる
  • 審美性に劣る

入れ歯は、歯を失ったときに提案される治療として最も基本となる方法です。
治療期間が短く、治療費も最も安いため手軽です。
またブリッジでは3本以上連結して歯を失った場合に対応できませんが、部分入れ歯であれば可能です。

しかしデメリットとして、咀嚼力や審美性が低く、装着しているときに違和感を抱きやすいことがあげられます。
また装着していると、部分入れ歯の部分の顎の骨が吸収され、小さくなってしまうリスクがあることもひとつです。
ブリッジのように他の歯を土台とするため、健康な歯に負担がかかりやすいこともデメリットと言えます。

治療費用をかけずに義歯を装着したいと考えている方は、部分入れ歯も選択肢のひとつとなるでしょう。

関連記事:インプラントと入れ歯を併用した治療法とかかる費用の目安

歯がない状態のまま放置するリスク

歯がない状態のまま、治療せずに放置することにはさまざまなリスクがあります。

【リスク】

  • 咀嚼力が低くなり高血圧・認知症などの発症リスクが高まる
  • 咀嚼が十分でないことから胃腸への負担が大きくなる
  • 歯が移動して歯並びや嚙み合わせが悪くなる
  • 健康な歯への負担が大きくなる
  • 顎が痛くなる
  • 口元の見た目が悪くなる
  • 顎の骨が吸収されて歯茎が下がる
  • 顎の骨の吸収によって顔の形が変わる
  • 発音がしにくくなる
  • 口臭が強くなる

歯がない本数が1本だけであれば、治療しなくても良いと考える方もいるかもしれません。しかし1本でも歯がないと、ご紹介したようなさまざまなリスクに見舞われます。

咀嚼力は全身に影響を及ぼすものであり、十分に栄養を摂取できなくなれば高血圧や糖尿病の発症リスクが高くなります。
また咀嚼ができなくなると、アセチルコリンの分泌が悪くなり、認知機能の低下につながるとの報告もある[1]ため危険です。
認知症の発症リスクも高めると考えられます。

歯は空いている空間へと移動する性質があるため、歯並びも崩れるでしょう。
審美性の問題や顎の骨の吸収促進など、さまざまな問題が生じます。
発音や咀嚼がしにくくては、毎日の生活にもストレスを感じるはずです。

歯がない状態で治療せずにそのまま放置すると、全身への影響が現れてこないとも限りません。

歯がないならできる限り早めの治療を

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、歯がない場合の治療方法についてご理解いただけたと思います。

歯は1本失われたとしても、全身へと影響を及ぼす可能性があります。
インプラント・ブリッジ・入れ歯と3種類の治療方法がありますが、いずれにしてもできる限り早めに治療を受けるべきです。

あきもと歯科のインプラント治療では徹底したカウンセリングを実施し、不安なく治療に臨んでいただけます。
インプラント治療を受けたいとお考えの方は、ぜひあきもと歯科へとお気軽にご相談ください。

[1]参照:JSTAGE:(PDF)咬合・咀嚼と認知機能

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