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インビザラインとは?マウスピース矯正のメリットやデメリット、治療期間や費用を解説

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インビザラインとは?マウスピース矯正のメリットやデメリット、治療期間や費用を解説

インビザラインとは、透明なマウスピース型の歯科矯正装置です。歯にかぶせても目立たず、着脱ができて衛生的、痛みや違和感が少ないなどの特徴があります。ワイヤー矯正にはない利点が多い一方、適用できる症例の範囲は狭くなるなどのデメリットもあるため、どちらが自分に合うかを検討することが大切です。

本記事では、インビザラインの特徴や治療のメリット・デメリット、治療期間や費用、他の歯科矯正方法との違いを解説します。

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インビザラインとは透明なマウスピース型矯正装置のこと

インビザライン(invisalign)とは透明なマウスピース型の歯科矯正装置です。同マウスピースを使った矯正方法は「インビザライン矯正」や「インビザライン・システム」と呼ばれます。またマウスピースは「アライナー」と呼ばれることもあります。

1997年から研究・開発が始まった比較的新しい方法ではあるものの、豊富な実績のある歯科矯正です。米国のアライン・テクノロジー社が開発・製造・販売を行っており、2023年12月末時点で、世界で累計1,700万人以上が治療を行っています(※)。

※参考:インビザライン・ジャパン合同会社.「インビザライン」.https://www.invisalign.co.jp/consumer/ ,(参照 2025-04-10).

インビザライン矯正の特徴

インビザライン矯正の特徴

インビザライン矯正は透明に近いマウスピースを一定期間ごとに付け替え、少しずつ歯並びを整えていきます。マウスピースは事前に歯の動きをシミュレーションして作られ、一人ひとりの口腔内や歯並びの状態に合ったものを装着できます。固定式ではないため、食事や歯磨きのときは取り外しも可能です。

矯正方法はいくつか種類があり、子どもから大人まで、年齢を問わず治療ができる点も魅力です。

インビザラインと他の歯科矯正方法との比較

歯科矯正の方法は大きくワイヤー矯正とマウスピース矯正に分かれます。ワイヤー矯正は、装置の付け方によりさらに2つの方法に大別できます。

歯科矯正を考えているときはそれぞれの方法のメリット・デメリットを理解し、医師と話し合った上で適した方法を選ぶことが大切です。

マウスピース矯正 表側矯正(ワイヤー矯正) 裏側矯正(ワイヤー矯正)
方法 透明なマウスピースを付けて歯を動かす。 歯の表側にワイヤーとブラケットを装着し矯正する。 歯の裏側にワイヤーとブラケットを装着し矯正する。
費用 10万~100万円 30万~130万円 40万~170万円
治療期間 1年~3年 1年~3年 1年半~3年
適用症例 広い 極めて広い 広い
目立ちやすさ 目立ちにくい 目立つ 目立ちにくい
痛みや違和感 感じにくい 感じやすい 感じやすい
自己管理 必要 不要 不要

なお、「ハーフリンガル矯正」といい、上顎の歯は裏側、下顎の歯は表側のように組み合わせて矯正する方法もあります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べ目立ちにくく、痛みも少ない方法です。矯正装置は患者さん自身で管理が必要です。

表側矯正(ワイヤー矯正)

歯の表側に矯正装置を付ける「表側矯正」は、抜歯が必要なほど重度の歯の乱れにも対応できる、適用症例の広さが魅力です。一方、歯の矯正が目立ちやすく、食べ物の付着も気になります。

装置の自己管理は不要なものの、歯磨きは入念に行わなければなりません。また、治療時に痛みや口腔内の引っかかりなどを感じることもあります。

裏側矯正(ワイヤー矯正)

歯の裏側に矯正装置を付ける「裏側矯正」は、表側矯正ほど器具が目立ちません。一方で、舌先が器具に触れるため、発音のしにくさを感じることがあります。また、対応している歯科医院が少ない点にも注意が必要です。

インビザライン以外のマウスピース矯正の種類

マウスピース矯正はインビザライン以外にも以下の種類があります。

マウスピース矯正の種類 特徴
クリアコレクト インビザラインよりも薄く歯茎に少し被るため、フィット感・矯正力に優れる。
アソアライナー 日本のメーカーが製造・販売しており、すぐに治療を開始できる。比較的軽症向け。
キレイライン矯正 国内ブランドの歯科矯正。前歯の矯正が対象のため、費用を抑えやすい。

マウスピース矯正が可能な場合、それぞれのブランドの違いや特徴から選ぶのもおすすめです。

インビザライン矯正のメリット

インビザライン矯正のメリット

インビザラインは目立ちにくく、取り外せるため衛生的、金属アレルギーの心配がないなど、さまざまなメリットがあります。マウスピース矯正の中では適応症例が広く、取り扱っている歯科医院も多いため治療を受けやすい点もメリットです。

透明で矯正が目立ちにくい

インビザラインは厚さ0.5mm 程度の透明なマウスピースタイプの矯正器具のため、装着していても目立ちません。接客業のように人前に立つ仕事をしていても歯並びの治療ができるため、大人の歯科矯正にぴったりです。

痛みや違和感が少ない

インビザライン矯正はワイヤー矯正よりも痛みや違和感が少なくなります。事前に効率の良い歯の動かし方をシミュレーションしてからマウスピースを作り、少しずつ歯を動かすことが可能で、ワイヤーのように締め付ける必要がありません。

ブラケットのような突起もないため、口の粘膜や舌が傷ついたり、口内炎ができたりする心配もありません。マウスピースは歯茎に当たらない形のため、装着時の違和感が少ないのも利点です。

取り外せて衛生的

固定式ではないため、自由に取り外しが可能です。フロスや歯ブラシを使って普段通り歯磨きができ、口の中を清潔に保ちやすくなります。またマウスピースは一定期間で交換になるだけではなく、洗浄剤を使って洗えるため、いつでも清潔な状態を維持できます。

制限がなく食事ができる

食事のときは取り外せるため、食べ物の制限が必要ありません。ワイヤー矯正では、粘着性のあるものや硬いものを食べると、矯正器具が外れたり壊れたりするため控えなければなりません。インビザラインは歯科矯正中でも、好きなものをおいしく食べたい人におすすめです。

金属アレルギーの心配がない

マウスピースは柔軟性や耐衝撃性に優れるポリウレタン樹脂で作られており、金属は一切含まれません。金属アレルギーがあり、ワイヤー矯正が難しい方でも歯科矯正を検討できます。

幅広い歯並びに適応できる

インビザラインは複数のプランがあり、軽度の歯並びの乱れや空隙歯列(すきっ歯)だけではなく、凹凸になった叢生(乱ぐい歯)など大きな歯の乱れにも対応しています。なお、重症度の高いプランほど、費用がかかり、治療期間が長くなります。

矯正後の歯並びがイメージできる

1,400万人以上 の患者データを基にした事前シミュレーションにより、事前に矯正後の歯並びをイメージできます。「歯科矯正をしたものの理想の歯並びにならなかった」などのリスク軽減が可能です。シミュレーションは専用の機材を使い、すぐに結果を見られます。

通院回数が少なく済みやすい

インビザラインもワイヤー矯正も最初は1~2カ月に1回程度 通院し、定期チェックを受ける点は変わりません。しかし、ワイヤー矯正では矯正器具が外れる、口腔内が傷つくなどのトラブルが起こりやすいため、定期通院以外に応急処置が必要になるケースが多いです。

一方、インビザラインは最初に必要なマウスピースが全てそろい、トラブルも少ないため総通院回数は少なくなりやすいです。軌道に乗った後は定期通院も3~4カ月に一度 程度になります。

インビザライン矯正のデメリット

インビザライン矯正のデメリット

インビザラインにはさまざまなメリットがある反面、注意点もあります。ここではインビザラインのデメリットについて紹介します。

マウスピースの自己管理が必要

インビザライン矯正では、マウスピースの保管や清掃、着脱の方法や時間・期間など、全て自分で管理しなければなりません。

特に、着用方法や時間を厳守しなければ、計画的に歯並びの変更が進みません。結果、治療に時間がかかったり、追加の費用が生じたりすることもあります。場合によっては理想の歯並びにならない恐れも否めません。

自己管理が難しい方は、ワイヤー矯正の方が手間は少ないかもしれません。

全ての症例に適用できるわけではない

インビザラインは多くの症例に適用できるものの、重度であったり、他の病気にかかっていたりすると治療ができないことがあります。以下に例を挙げます。

  • 複数の抜歯が必要になる歯科矯正
  • 外科矯正治療が必要なかみ合わせの不適合
  • 埋伏歯がある歯並び
  • インプラントの数が多い歯並び
  • 重度の歯周病がある

歯並びに問題が多い場合、矯正をしても元の状態に戻る「後戻り」が生じる恐れがあります。また程度によるものの、歯ではなく骨格に問題があり歯並びが乱れているときは、口腔外科で手術が必要です。歯周病があるときは先に治療をしなければなりません。

インビザラインよりワイヤー矯正の方が適している場合もあるため、症状に応じて使い分けることが大切です。

インビザライン矯正の費用や期間

インビザライン矯正の費用や治療期間は、パッケージやプランによって異なります。概算は以下の通りです。

治療プラン 概要 治療費用 治療期間
インビザラインファースト 6~10歳 の子ども向け 45万~80万円 6カ月~1年半
インビザラインgo 奥歯以外の20本の 歯が対象 35万~50万円 7カ月程度
インビザラインエクスプレス ごく軽度の症状向け 20万~40万円 3~4カ月
インビザラインライト 軽度の症状向け 50万~65万円 5~7カ月
インビザラインモデレート 中度の症状向け 70万~90万円 1年程度
インビザラインコンプリヘンシブ 重度の症状向け 80万~100万円 2年~3年

なお、上記以外にカウンセリング費用や検査費用、再診料、保定装置(リテーナー)費用が別途かかります。

インビザライン矯正の流れ

インビザライン矯正のデメリット

インビザライン矯正のおおまかな流れは以下の通りです。

  1. カウンセリング
  2. 精密検査(口腔内検査、レントゲン検査など)
  3. 治療計画・矯正シミュレーション
  4. マウスピースの作成・出荷
  5. アタッチメントの装着
  6. マウスピースの装着と指導(治療開始)
  7. 定期チェック
  8. 治療終了
  9. 保定装置の装着・定期検査

治療の前にカウンセリングと精密検査を行い、治療計画を立案します。最初から治療後の歯並びと治療期間が確認できるため、モチベーションも維持しやすいです。計画が整ったら、専門の工場で治療に必要な全てのインビザラインを作成し、歯科医院に配送します。

なお、インビザライン矯正では、歯の動きを補助するために歯と同じ色の突起「アタッチメント」を付けることがあります。アタッチメントは口腔内を傷つけることがなく、治療終了後には取り外しが可能です。

準備が整ったらマウスピースの装着を練習します。取り付けるときは、奥歯に合わせる、補助具のチューイをかむなどのこつがあるため、自宅でもできるように練習してから治療を開始しましょう。

治療後は定期検査を受けて口腔内や歯の状態を確認します。定められた期間マウスピースの装着が終わり、矯正ができていればインビザライン治療は完了です。なお、治療後は後戻りを防ぐために、保定用のマウスピース(リテーナー)を治療期間と同じ期間装着し、様子を見ます。

インビザライン矯正時の注意点

インビザライン矯正のデメリット

インビザライン矯正中は注意事項がいくつかあります。失敗を防ぐためにも、歯科医院で説明されたことを守ることが大切です。以下に、一般的な注意事項を紹介します。

  • 装着時間・交換時期を厳守する
  • 紛失・破損時は歯科医院に連絡する
  • 糖分のある飲料はマウスピースを外して飲む

装着時間・交換時期を厳守する

インビザラインは1日22時間以上 の装着が必要です。また、通常2週間 で新しいマウスピースと交換しなければなりません。これらの期限が守れない場合、歯科矯正が想定通りに進まない恐れがあります。外したまま寝たり、期間を過ぎても同じマウスピースを使い続けたりしないように管理しましょう。

紛失・破損時は歯科医院に連絡する

自己管理中にマウスピースをなくしたり、壊したりしたときは、速やかに歯科医院に連絡しましょう。状況によっては新しいマウスピースの作成が必要です。この場合、追加の作成費用がかかるため、大切に保管・管理しましょう。

糖分のある飲料はマウスピースを外して飲む

水であればマウスピースを付けたまま飲んでも問題ありません。しかし、少量でも糖分の入っている飲料は虫歯のリスクが高まるため、マウスピースを外して飲みましょう。飲んだ後は歯磨きも必要です。

インビザラインは幅広い年代の歯科矯正におすすめ!

インビザラインはマウスピース型の矯正器具で、透明で装着が目立たないため、幅広い年代の歯科矯正におすすめです。世界中で治療実績があり適用症例も豊富なため、マウスピース矯正の中では複雑な歯科矯正にも対応しています。

横浜市のあきもと歯科では、小児から大人まで、認定医によるマウスピース矯正をご提供しています。歯並びにお悩みの方は、ぜひ以下より当院までご相談ください。

https://www.akimotodental-ortho.jp/

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