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インプラントの種類を比較 選び方とメリット・デメリット

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インプラントの種類を比較 選び方とメリット・デメリット

インプラントの種類は、素材や手術法、メーカーによって多岐にわたります。選択肢が多いからこそ「自分にはどれが適しているのか」と悩む方も少なくありません。本記事では、インプラントの種類ごとの特徴や比較ポイントをわかりやすく整理し、選び方の視点を解説します。迷ったときにどう考えればよいかが理解でき、専門医に相談する際の参考になります。

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インプラントの基本構造と素材による種類

インプラントの基本構造

インプラントは大きく3つの要素から構成されています。

  • インプラント体(人工歯根):顎の骨に埋め込み、人工歯を支える土台。
  • アバットメント(支台部):インプラント体と人工歯をつなぐ中間部品。
  • 上部構造(人工歯):実際に噛む機能と見た目を担う部分。

これらが組み合わさることで、天然歯に近い機能と自然な見た目を再現します。

素材による2種類のインプラント

インプラントの種類は、主に人工歯根(インプラント体)に使われる素材によって2つに分けられます。

最も普及しているのがチタンインプラント、そして近年注目を集めているのがジルコニアインプラントです。それぞれの素材には特有の性質があり、適した症例やメリット・デメリットが異なります。以下では両者を詳しく解説します。

インプラント体の素材の種類

チタンインプラント:長期実績とコストバランス

チタンは最も多く使われている素材で、骨と結合しやすく40年以上の臨床実績があります。日本国内だけでも40万件以上の症例が報告され、信頼性は非常に高いといえます。金属でありながらアレルギーを起こしにくく、軽量で丈夫なのも特長です。さらに比較的費用を抑えやすいため、多くの患者さまに適した標準的な素材です。

ジルコニアインプラント:審美性と金属アレルギー対策

ジルコニアはセラミック素材で、金属を含まないためアレルギーの心配がありません。白色で自然な見た目を保ちやすく、審美性を重視する方に向いています。変色や腐食に強く耐久性も高い一方、臨床データはまだ少なく、費用もチタンより高めです。条件や希望に合わせて慎重に選ぶ必要があります。

インプラント治療法の種類と特徴

インプラント治療は、使用する素材だけでなく手術方法にもいくつかの種類があります。代表的なのは「1回法」と「2回法」で、近年は「即時荷重法」や「All-on-4」といった新しい方法も広がっています。それぞれの特徴を理解することで、自分に合った治療法をイメージしやすくなります。

インプラント治療手術の種類

1回法と2回法のメリット・デメリット

1回法は、インプラント体を埋め込むと同時にアバットメントも装着する方法です。手術が1回で済むため身体的負担が少なく、治療期間も短縮できます。ただし、骨量や歯茎の状態が良好な症例に限られ、適応範囲はやや限定的です。

一方、2回法はまずインプラント体を埋め込み、数か月かけて骨と結合したのちに再度手術を行いアバットメントを装着します。手術回数は増えるものの、感染リスクを抑えられ、幅広い症例に対応できる安全性の高い方法です。現在も多くの歯科医院で標準的に採用されています。

即時荷重法:手術当日に咬める最新手法

即時荷重法は、インプラント体を埋入した当日に仮歯を装着し、すぐに噛めるようにする方法です。治療直後から見た目と咀嚼機能を回復できるため、社会生活への影響を最小限に抑えられます。特に審美性を重視する方や、仕事の都合で治療期間を短縮したい方に選ばれる傾向があります。

ただし、十分な骨量や骨質が条件となるため、誰でも適応できるわけではありません。慎重な診断と綿密な治療計画が不可欠であり、経験豊富な歯科医師による対応が求められます。

All-on-4(オールオンフォー):多数歯欠損向けの負担軽減法

**All-on-4(オールオンフォー)**は、多くの歯を失った方に向けた治療法です。片顎に4本のインプラントを埋め込み、その上に12本前後の人工歯を一体型で装着します。従来のように1本ずつ埋める必要がなく、手術の負担や費用を抑えられるのが大きな特徴です。

特に総入れ歯を検討している方や、骨量が少ないケースでも適応できる場合があり、新しい選択肢として注目されています。ただし高度な技術を要するため、実績のある歯科医院で相談することが大切です。

インプラントメーカーの種類と選び方

インプラントの種類は、素材や治療法だけでなくメーカーによっても異なります。国内メーカーと海外メーカーでは設計思想や実績、保証体制に違いがあり、「どのメーカーが良いのか?」と悩む方も多いでしょう。ここでは主要メーカーの特徴を整理し、国産と海外の違いを解説します。

国内主要メーカーの特徴

日本では京セラと**GC(ジーシー)**が代表的です。京セラは日本人の骨格に合いやすい設計と豊富な症例が強みで、保証制度も整っています。GCは歯科材料メーカーとして長い歴史を持ち、安定した品質と供給体制に定評があります。国内メーカーは「日本人に合う設計」と「保証体制の安心感」で選ばれています。

海外主要メーカーの特徴

世界的に有名なのは次の3社です。

  • ノーベルバイオケア(スウェーデン):治療の先駆者で臨床データが豊富
  • ストローマン(スイス):世界100か国以上で使用され、耐久性に優れる
  • ジンマー・バイオメット(米国):整形外科の技術を応用した高品質製品

海外メーカーは「世界的シェア」と「最新技術の導入」が強みで、国際的な標準治療を希望する方に適しています。

国内・海外メーカーの比較表

代表的な国内・海外メーカーを比較すると、それぞれに一長一短があります。

区分 主なメーカー 強み 留意点
国内 京セラ、GC 日本人症例に適合/保証体制が充実 世界的データは少なめ
海外 ノーベル、ストローマン、ジンマー 臨床実績豊富/最新技術を導入 費用が高め/医院により取り扱い差あり

メーカーの違いは理解しておくと安心材料になりますが、「どのメーカーが良いか」は症例や医師の経験によって異なります。迷ったときは、複数メーカーに対応できる歯科医院で相談するのが最も安全です。

インプラントの種類ごとのメリット・デメリット比較

インプラントの種類は、いくつかの切り口で分けられます。代表的な分類としては、素材の違い・治療法の違い・メーカーの違いの3つがあり、それぞれに長所と短所があります。「どれが最も優れている」と一概に言えるものではありません。ここでは代表的な違いを表にまとめます。

素材別の比較(チタン/ジルコニア)

種類 メリット デメリット
チタン 骨と結合しやすい/40年以上の臨床実績/費用を抑えやすい 金属色が透けることがある
ジルコニア 白く自然な見た目/金属アレルギーの心配がない/変色に強い 歴史が浅く長期データ不足/費用が高め

治療法別の比較(1回法/2回法/即時荷重/All-on-4)

種類 メリット デメリット
1回法 手術1回で済む/治療期間が短い 骨や歯茎の条件が良好な症例に限定
2回法 感染リスクが少なく安全性が高い/適応範囲が広い 手術が2回必要/治療期間が長い
即時荷重 手術当日から噛める/見た目もすぐ回復 骨量や骨質に制約がある
All-on-4 少ない本数で多数歯を補える/負担や費用を抑えられる 高度な技術が必要/費用が高額な場合も

比較からわかること

素材・治療法・メーカーのいずれもメリットとデメリットが表裏一体であり、万人に「これが一番良い」とは断言できません。国内メーカーは「日本人に合いやすい安心感」、海外メーカーは「世界的実績と技術力」という強みがあり、それぞれに選ばれる理由があります。大切なのは、骨や全身の健康状態、審美性の希望、治療期間や費用などを総合的に考えることです。では、実際にどのように選べばよいのでしょうか。次章で『選び方のポイント』をわかりやすく紹介しますね。

自分に合ったインプラントを選ぶには?

自分に合ったインプラントを選ぶには?

選び方のポイント(骨量・全身疾患・審美性・費用・治療期間・リスク)

インプラント治療を考えるうえで重要なのは、骨量・全身疾患・見た目の希望・費用・期間の5つです。骨が十分であれば選択肢は広がりますが、不足していれば骨造成やAll-on-4が検討されます。糖尿病など全身疾患がある場合も、治療計画に影響します。

素材は、審美性ならジルコニア、耐久性ならチタンといった使い分けも可能です。費用は1本30〜45万円が目安で、短期間で仕上げたいなら1回法、安全性重視なら2回法といった選択が考えられます。つまり、費用や期間といった条件も、人それぞれの優先度によって判断基準が変わってきます。

自己判断より専門医に相談すべき理由

ただし、これらの条件を患者さま自身だけで判断するのは危険です。専門医はCTなどで骨や歯茎を詳しく調べ、生活習慣や希望まで含めて最適な治療法を提案してくれます。ご自身で情報を集めて悩むよりも、まず相談してみる方が近道です。信頼できる歯科医院で診断を受けることが、安全で満足度の高いインプラント治療への第一歩になります。

【関連記事】インプラント治療の流れや通院回数・スケジュールとは?

まとめ

インプラントの種類は、素材や治療法、メーカーなど多岐にわたり、最適な方法は患者さまごとに異なります。横浜市のあきもと歯科医院では、丁寧なカウンセリングと豊富な実績をもとに、安心して選べる治療をご提案しています。インプラントの種類でお悩みの方も、まずは無料カウンセリングからお気軽にご相談ください。

横浜のインプラント治療なら「あきもと歯科」

よくある質問

Qインプラントの種類はどうやって選ぶのですか?

A骨の量や全身の健康状態、見た目の希望などを総合的に診断し、専門医が素材と手術法を組み合わせて最適なプランを提案します。

Qインプラントは保険適用されますか?費用はいくらですか?

A基本的には自費診療となり、1本あたり30万〜45万円が目安です。ただし症例や使用する素材によって費用は変動します。

Q治療期間はどれくらいかかりますか?

A1回法の場合は約3か月、2回法では骨との結合期間を含めて6か月前後かかるのが一般的です。

Q1回法と2回法ではどちらが安全ですか?

A一般的に感染リスクが低いのは2回法ですが、骨量や状態に問題がなければ1回法でも安全に行うことが可能です。

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