【本牧・歯科】小児歯列矯正期間と歯周病

乳歯のみの段階

まだ永久歯が生えていない段階であれば、積極的に歯列矯正をする必要はありません。指しゃぶりなどの影響で歯列が乱れることもありますが、永久歯への生え変わりを機に歯列が整っていくケースが多いためです。

第一期治療：乳歯から永久歯へ生え変わるタイミング

乳歯から永久歯への生え変わりの段階で行われる歯列矯正治療は第一期治療と呼ばれます。年齢の目安は6歳から11歳頃です。

まだ永久歯が生えそろわない時期であれば、あごの成長をコントロールすることによって歯列をきれいに整えることが可能です。歯並びが乱れていると気付いた段階で早めに治療をしていけば、永久歯が生えそろう頃には歯並びがきれいに整いやすくなります。

第二期治療：永久歯が生えそろったタイミング

第一期治療で十分に歯並びが整わなかった場合には、第二期治療に移行します。第二期治療とは永久歯が生えそろう12歳から成人頃にかけて行われる歯列矯正治療です。

永久歯が生えそろう時期になるとあごの骨の成長もそれほど起こらなくなるため、骨格の改善は難しくなります。この時期には主に、歯の向きや場所を移動させる矯正治療を行います。

小児の歯列矯正にかかる期間は個人差が大きいものですが、通常1～2年半程度あれば十分に歯列は整います。

歯周病の原因

歯周病の大きな原因は、歯に付着した歯垢（プラーク）の蓄積です。歯垢に含まれる雑菌が毒素を出すことで周囲の組織が破壊され、大きな炎症が起きてしまうのです。

甘いものを食べすぎたり、歯磨きが十分でなかったりすると細菌は歯の周囲に歯垢を作り出します。そのため、歯並びが整っていないために歯磨きが不十分になりがちで歯垢が付着した状態が長く続くと虫歯や歯周病が起きやすくなるので注意しましょう。

歯周病の症状

歯垢の付着により起きる歯周病には、歯肉炎や歯周炎といった症状が挙げられます。

歯肉炎とは歯茎が炎症を起こしている状態のことです。歯肉炎になると歯の周囲に腫れが起き、歯磨きをすると出血することもあります。ただし、この段階ではほとんど痛みがないため、歯周病が起きていることに気付かない方もめずらしくありません。歯肉炎を放置していると歯周炎と呼ばれる症状が起きてしまうこともあります。

歯周病の進行によって予想されるトラブル

歯周病を放置していると歯の周囲の組織がダメージを受け、やがて大きな問題が起きることもあります。
例えば、歯周病の進行によって歯石が溜まると、歯周ポケットに大きな腫れが起き歯茎が下がってしまいます。すると、歯茎に膿が溜まって口臭が強くなってしまうことがあるのです。

さらに歯周炎が進むと歯のグラつきが起き、歯が抜け落ちるなどのトラブルにつながることもあります。

今すぐ始められる歯周病対策

歯周病を防ぐためには、歯垢を十分に落とす歯磨きが必要不可欠です。まずは、丁寧に歯を磨いて歯垢を落とす習慣をつけましょう。

また、生活習慣が乱れていると歯周病は進行しやすくなるので十分な注意が必要です。例えば睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスなどによって免疫力が低下すると、歯周病の炎症も起きやすくなります。喫煙習慣も歯周病の進行を早めることが多いので注意が必要です。

ほかに気をつけたい要素として、口呼吸が挙げられます。口呼吸をすると口腔内が乾燥して歯垢が溜まりやすくなるため、できるだけ鼻呼吸をするよう心がけましょう。

口腔内には500種類以上の細菌が常在していて、中には口腔内の環境が悪化したときに問題を起こす細菌もいるので要注意です。十分な対策をしても歯周病の症状が改善しない場合には、早めに歯科医に相談するなどの対策をおすすめします。